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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2024/05/30
オフィスへの休憩スペースの設置が国内外で推奨されています。デスクでもちょっとした休憩をとることはできますが、あえて休憩スペースとして独立した空間を確保することで、気分転換などリフレッシュにつながる効果が期待できます。
この記事では、オフィスの休憩スペースの必要や、快適に過ごすための設備をご紹介します。従業員が働きやすいオフィスを作りたい、職場環境の改善に取り組んでいる担当者はぜひ参考になさってください。
目次
「事務所衛生基準規則」では、労働者の健康を守るために、適切な休息が取れる環境を確保するように定めています。
第十九条 事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない。 |
出典:e-GOV検索「事務所衛生基準規則(昭和四十七年労働省令第四十三号)」
事業者は従業員が勤務時間中に休息が取れるように、休憩スペースを設けなければなりません。このほかにも、睡眠または仮眠の取れる設備などの設置が義務付けられています(第20条・第21条)。
デスクワークなど長時間の座位姿勢は、健康だけではなく、生産性にも影響を与えるという研究結果もあります。働き方改革やオフィス改革に取り組むなら、従業員の健康管理を経営的な視点で捉えることが大切です。
オフィスに休憩スペースを設置するメリットは以下の通りです。
それぞれくわしく解説します。
長時間のデスクワークは心身ともに疲労が蓄積されます。人間の集中力には限界があり、長時間の労働はかえって生産性を低下させてしまいます。
休憩スペースで休息の場所を確保することで、気分にもメリハリをつけることが可能です。休憩時間は短時間でも十分な効果が期待できます。リフレッシュできることで、新しいアイデアも生まれやすくなり、生産性の向上につなげることができるでしょう。
オフィスに休憩スペースを設置することで、従業員同士が気軽にコミュニケーションを取りやすくなるメリットがあります。
休憩スペースは誰でも気軽に利用できる場所です。そのため、ふだん関わりのない他部署の従業員と交流する機会もふえます。部署間の壁が低くなり、業務においてもプロジェクトの協力や情報共有などがしやすくなるメリットがあります。
リラックスした状態はアイデアも生まれやすいものです。コミュニケーションから新しいアイデアが生まれる場所として、従業員の創造性を発揮する場所として活用することも可能です。
関連記事:インフォーマルコミュニケーションの重要性とは?オフィスでの促進方法や注意点を解説
休憩時間を快適に過ごすことができれば、従業員のエンゲージメントや、企業への忠誠心の向上が期待できます。他社にはないおしゃれで居心地のよい空間をつくることで、満足度を高めることができるでしょう。
気持ちを切り替えやすいように、空間のデザインを検討することが大切です。テーマを設けて家具や植物、壁紙など執務室とは異なる雰囲気を取り入れてみましょう。
関連記事:ワークエンゲージメントとは|企業へのメリット・具体的な取り組みを解説
従業員のことを大切にしている企業は社内外からの評判につながります。おしゃれで居心地のよい休憩スペースがあることで、取引先や顧客だけではなく、求職者へのアピールにもなるのです。
休憩スペースを作ることで、企業ブランディングにつながるといえます。つまりオフィスに休憩スペースを設置することで企業はたくさんのメリットを得ることができるのです。
関連記事:【健康経営オフィス】企業が健康経営に取り組むメリットを解説
オフィスの休憩スペースの設備を検討するときは、WELL認証をもとに考えるのがおすすめです。WELL認証は、オフィスを含む建物環境の国際的な認証制度で、10の指数をもとに評価します。国内でも大手企業を中心に導入が進んでいます。
関連記事:WELL認証とは?評価項目や認証取得までの流れ|オフィス空間から考える健康経営
近年は喫煙場所も少なくなっています。しかし、従業員のなかには喫煙者もいるかもしれません。喫煙者が少しでもリラックスできるように、休憩スペースの一角に喫煙室を設ける方法もあります。
喫煙室には喚起システムを設置することで、非喫煙者との空間の分離にくわえて、喫煙室内の空気を新鮮にたもつことができます。
ウォーターサーバーを設置することで、飲料水の水質管理や水質の向上を満たすことが可能です。業務に集中していると水分補給を忘れてしまう人も少なくありません。
サーバーなら気軽にアクセスできるため、気軽に水分補給できます。従業員の健康意識への向上につなげることが可能です。
休憩スペースにミニキッチンを備えることで、軽食などがとれるようになります。ドリンクサーバーをはじめ、軽食を楽しめるように電子レンジやポットなどを設置するのがおすすめです。
これによりWELL認証の加点項目となる「特別食」や「食品の準備」などを満たすことができます。
お菓子を置くと短時間の休憩に利用しやすくなり、コミュニケーションの活性化も期待できます。
日中の日光暴露量(日光に当たった量)は人間の健康にも影響を与えるといわれています。
休憩スペースにも大きな窓を設置することで、日光を適切に浴びることができます。日光を浴びることで、気分のリフレッシュにつながり、休憩後の生産性向上も期待することが可能です。
執務室のリフォームで窓や採光を意識したレイアウトはありますが、休憩スペースにも大きな窓を設置するのがおすすめです。
オフィスはデスクワークが中心のため、運動不足を気にしている人も少なくありません。休憩スペースに卓球台など軽い運動が楽しめる設備を置くのがおすすめです。
こうした運動器具の設置により、同僚とコミュニケーションをとるきっかけを作れます。また、軽めの運動をおこなうことで心身もリフレッシュできるでしょう。
関連記事:オフィスでの運動不足解消のメリットとは?健康的なオフィスの作り方
空間にあった温湿度の管理をおこなうことで、WELL項目の評価項目をクリアできます。
IoTセンサーを導入して温度・湿度を見える化しましょう。こうしたシステムを導入することで、休憩スペースの快適性をたもつことができます。
事務所衛生基準規則では快適な労働環境を守るために、温度・湿度の空調管理は事業者の義務です。従業員の生産性と集中力の向上に寄与できるため、ぜひ導入を検討してください。
休憩スペースにサウンドシステムを導入することで、リラックス効果を高めることができます。川のせせらぎや雨音など自然音がおすすめです。
サウンドシステムを設置することで、空間を演出できるだけではなく、周囲の雑音を遮断し、リラックスした雰囲気を演出することが可能です。
休憩スペースに木製または木目調の家具の設置を検討しましょう。木製の家具は目にもやさしく、触れたときに金属特有のひやっとした感じがありません。
また、木製の家具は再利用も可能なため、環境保全の考えからも良い印象を与えます。
国内の労働者の約6割以上が精神的ストレスを抱えているといわれてます。観葉植物を設置することで、ストレスレベルを低減することが可能です。観葉植物はお手入れが楽なので、維持の面からも取り入れやすいといえるでしょう。フェイクグリーンを取り入れる方法もあります。
また、仮眠室の設置もおすすめです。海外の企業で就業時間内に仮眠を取り入れるところが増えています。短時間の仮眠でもリフレッシュにつながるといわれています。パーティションを設置することで、周囲の目を気にせず仮眠をとることが可能です。
休憩スペースに気軽に従業員が集えるように、カフェのような空間を演出する方法もおすすめです。
従業員の交流を促進し、組織力の強化につながります。ソファやテーブルなど基本的な家具でも、デザイン性のあるおしゃれな家具は休憩スペースの空間演出に効果的です。
オフィスに休憩スペースを設置するほど空間にゆとりがないときは、レイアウトを工夫することで休憩スペースを作ることができます。狭い空間でも実現できる休憩スペースのレイアウト事例をご紹介します。
▲出典:ハタラクバデザイン「黒田生々堂 名古屋支店様」
狭いオフィスでも工夫次第で快適な休憩スペースを実現した事例です。カウンターとハイチェアを設置してバーのような空間を演出しています。ハイチェアのため、ちょっとした休憩も取りやすいのが特徴です。
また、ウォーターサーバーやレンジなども設置されており、軽食も気軽にとることができます。ロッカールームとのパーティションや床材の色などで、空間を分離しており、快適に過ごせるように工夫されています。
▲出典:ハタラクバデザイン「白石工業株式会社 白石カルシウム株式会社 東京本社様」
大きな窓から日光を取り入れ、明るく開放的な休憩スペースです。床や家具には木目調を取り入れており、ぬくもりが感じられます。テラス席を設けることで、高所階でも手軽に外の空気を味わえます。
おしゃれなカフェのような雰囲気を演出することで、気持ちの切り替えもしやすく、メリハリをつけて働くことができるでしょう。
▲出典:ハタラクバデザイン「株式会社モリタ 情報システム部様」
フェイクグリーンを取り入れた打ち合わせスペースです。株式会社モリタ様は社内でABWの導入を進めており、こちらの打ち合わせスペースも従業員の声から誕生したものです。
休憩スペースではありませんが、気軽にコミュニケーションをとれる場所としてレイアウトの参考になります。
関連記事:光触媒グリーンとは|オフィスにフェイクグリーンを導入する際のポイント
従業員が快適に過ごせる休憩スペースを作るには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
休憩スペースを設置するときは、従業員が気軽にアクセスし、業務の邪魔にならない場所を選ぶのがポイントです。日光が入る窓の近くや執務室から離れた静かなエリアが良いでしょう。空間が限られているときは、パーティションなどで空間を分けるのがおすすめです。
休憩スペースに設置する家具や設備は、快適性にも大きく影響します。ソファやリクライニングチェアなどリラックスした姿勢をつくれる家具を配置してください。リフレッシュできるように、コーヒーメーカーやウォーターサーバーなどを導入することで、従業員の満足度を高めることができます。
休憩スペースを設置するときは、事前に従業員にアンケートを実施して、どのような休憩スペースが良いのか希望を聞いておきましょう。
アンケートで得たフィードバックをもとに、求めているものから実現可能な家具や設備を検討します。これにより、従業員のニーズが満たされ、より快適で満足度の高い休憩スペースを作ることが可能です。
休憩スペースを誰もが快適に利用できるように、あらかじめルールを決めておきましょう。たとえば、休憩スペースを利用する時間や飲食の可否などがあります。
もし執務室が近くにあるときは、静かに過ごすこともルールに盛り込んでおくことも重要です。ほかにも清潔さをたもつために、清掃や設備のメンテナンス時期も設定してください。
オフィスに休憩スペースを導入することで、生産性の向上などが期待できます。適度な休憩により、ストレスレベルの低減やメンタルヘルスケア対策にも役立ちます。
従業員の声を反映した快適な休憩スペースを作りたいなら、ぜひハタラクバデザインへご相談ください。これまで長きにわたり培ってきたオフィスレイアウト・オフィスデザインのノウハウをもとに、貴社のご要望に沿ったご提案が可能です。
従業員一人ひとりが笑顔でイキイキと働けるオフィスづくりのお手伝いをいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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