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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2024/03/28
オフィスの防音対策に取り組むことで、業務の効率性や生産性の向上が期待できます。快適なオフィス環境をつくるには、音の性質にあわせた対策を講じることが大切です
この記事では、オフィスの防音対策について解説します。会議室や執務室などの環境音を軽減する方法やおすすめの製品もご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
静かなオフィス環境は業務の生産性にも影響を与えるといわれています。その理由は以下の3つです。
1. 情報漏洩のリスクがある
2. 従業員の生産性に影響する
3. Web会議に影響する
それぞれ簡単に解説しましょう。
オフィス内の音漏れは、機密情報の漏洩リスクを高めます。十分な対策がとられていない場合、小声で話さないといけなかったり、聞こえてはいけない情報が耳に入ったりと、業務に支障をきたすおそれがあるため対策が必要です。
会話のプライバシーが損なわれる環境だと、常に周囲を気遣いながら話をしなければならないため、ストレスを与えてしまいます。
オフィスで聞こえる環境音には、キーボードを叩く音や椅子を引く音、オフィス機器の稼働音などさまざまな音があります。
聞こえ方には個人差がありますが、こうしたオフィスの環境音を騒音と感じる人も少なくありません。
Web会議中のハウリングやエコーの発生は、コミュニケーションにも支障をきたします。マイクとスピーカーの設定を調節することで直るケースもありますが、直るまで会議は中断しなければなりません。
スムーズにWeb会議を進めるためにも、ハウリングやエコーが発生しないように音対策が必要です。
関連記事:静かすぎるオフィス環境がストレスになる?改善方法・アイディア紹介
オフィスの防音対策は、音の発生源や場所にあわせた対策を講じることが大切です。ここではオフィスの防音対策のアイデアとおすすめの製品を紹介します。
オフィスの防音対策に役立つ製品として、吸音性のあるパネルやパーティションがあります。これらの製品は設置や移動がしやすいため、導入がしやすい点がメリットです。パネルやパーテーションは表面材の間にグラスウールなどの吸音材が充填されています。
吸音パネルでおすすめなのが、コクヨのサウンドアブソーション『ACOUSTIC WALL(アコースティックウォール)』です。以下の3つの特徴があります。
・吸音性に優れている
・豊富なカラーと高いデザイン性
・取付方法が簡単
オフィスの内装は建築基準法にもとづき、壁や天井は難燃・準不燃・不燃素材の使用と義務付けられており、吸音パネルやパーテーション対象です。『ACOUSTIC WALL』は、不燃クロスが採用されているため、建築基準法における内装制限(設置面積)を気にせず設置できます。
『ACOUSTIC WALL』は、壁にワンタッチで取り付けられる45cm×45cmのパネルタイプもあります。カラーを組み合わせれば、オフィス内を華やかに演出することが可能です。
関連記事:オフィスの間仕切り・パーテーションの種類や工事の注意点を解説
関連記事:【会議室の防音対策】音漏れの原因や造作壁とパーテーションの遮音性の違いなど
オフィス音が気になる人は、人の気配も気になる人が少なくありません。個室ブースを設置することで、周囲の音や視線を軽減できるだけではなく、情報漏洩の防止、集中力の向上が期待できます。個室ブースは1人用から複数人で使用できるものまで幅広く展開しています。
コクヨ『WORK POD FLEX(ワークポッドフレックス)』は、1~4人用の個室ブースです。
・デザイン性の高い個室ブース
・約40秒に1回換気
・卓上コンセントなどの設備を完備
オフィス内に設置されていても、違和感のないシャープなデザインが特徴。空気循環と温度上昇抑制に配慮されたつくりのため、快適に利用できます。卓上コンセントがついているので、長時間のWeb会議や作業にも対応しています。
拠点が多く複数人を対象としたWeb会議や会議には、コクヨ『fore(フォーレ)』がおすすめです。コクヨが展開する製品のなかで、オフィス環境と健康を評価するシステムWELL認証のエッセンスを取り込んで作られた「WELL UP製品」になります。
・遮蔽・遮音効果が高い
・ハウリングも低減
・パネルの組み合わせが可能
遮音効果にすぐれているため、Web会議システムのスピーカー音や話し声などが周囲に漏れにくくなっています。反響音も起こりにくいため、ハウリングやエコーを防ぐことが可能です。パネルの組み合わせによって、オフィス空間を華やかに演出できます。
関連記事:【オフィスの集中ブースの重要性】防音効果や自由にレイアウトできるブースなどをご紹介
関連記事:WELL認証とは?評価項目や認証取得までの流れ|オフィス空間から考える健康経営
執務室の音対策には、サウンドマスキング機能をそなえた製品がおすすめです。
サウンドマスキングとは、森の音や川のせせらぎなどの「環境音」や楽器音などの「演出音」を小さく流すことで、防ぎたい音をマスキングするソリューションを指します。
機器の稼働音やキーボードを打つ音、電話応対の声などオフィスでは当たり前の音を聞きづらくすることが可能です。
おすすめの製品はコクヨ『SOUND MASKING(サウンドマスキング)』とヤマハ『スピーチプライバシーシステムVSP-2』です。どちらも大掛かりな工事をしなくても設置できるため、エリアごとの音対策もできます。
関連記事:【オフィス環境改善】Amazonも導入している音楽の効果
オフィスの床材は反響音がしやすく、椅子を動かしたり、歩いたりといった音がうるさく聞こえてしまうケースがあります。床からの振動音を防ぐには、カーペットを張り替えたり、レイアウトを変えたりといった方法がおすすめです。
どちらにしても施工が必要となるため、オフィスレイアウトの変更をきっかけに導入するとよいでしょう。
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オフィスの防音対策をとる前に、まずはどこから音が漏れるのか、なぜハウリングが起こるのか騒音の原因を明らかにすることが大切です。
オフィス内の音漏れは、おもに隙間から発生します。会議室や執務室などのドアや窓、壁などの隙間から、室内の音が外部に漏れるのです。
とくに取り外しが可能なパーテーションの場合、隙間ができやすいため、会議室などの仕切りには向いていません。
オフィス内の音漏れには、音が空気を振動させて伝える空気伝搬音と、天井や壁などから伝わる固定伝搬音があります。それぞれ話し声や電話応対の声、機械の稼働音など小さな音も伝搬するのが特徴です。
空調機器からの外環境の音が聞こえるケースも空気伝搬音が関係しています。
壁や天井などの表面に音が反射することで発生するのが反射音・反響音です。とくに密閉された空間では、反射音・反響音が起こりやすく、Web会議にも影響を与えるといわれています。
こうした音の要因を理解することで、適切な防音対策を講じることが可能です。
オフィスの音対策を講じるときは「吸音」「遮音」「制振・防振」について理解が必要です。
吸音とは、音を吸収して室外への透過を防ぐ方法です。吸音材の種類と特徴をまとめました。
種類 | 特徴 |
多孔質系 | 細かい小さな穴で音を吸収して、なかで拡散させる吸音方法 |
振動板系 | 音の振動で発生したエネルギーをもとに音を軽減する方法 |
共鳴型系 | 音の共鳴減少を利用して空気自体を振動させて摩擦を起こし、音エネルギーを消費させる方法 |
音の発生源となる室内の壁などに、吸音材を用いて対策することで、外部へ音が漏れにくくなります。
遮音とは、空気中に伝わる音を遮断して音が透過しないようにするための方法です。遮音性は「dB」数値で表しており、数値が大きいほど遮音性が高い製品です。
オフィスの防音対策に遮音効果のある製品を選ぶときは、「dB」に着目して選ぶとよいでしょう。遮音カーテンや遮音パネルなどは導入もしやすいため、すぐに対策をしたいときにおすすめです。
制振とは、振動をもとにした騒音を軽減することを指しており、ゴムシートなどの制振材を音の発生源に直接対処して振動を制する方法です。オフィスならコピー機など機器に直接貼り付けることで、振動エネルギーを抑えて音を軽減することができます。
防振とは、音の振動が伝わりにくいようにゴムマットなどで振動を防ぐ方法です。振動の発生源から直接音が伝わらないように、間に防振材を挟んで音を防ぎます。
気になるオフィス音を防ぐには、音の発生源にあわせて吸音・遮音・制振・防振といった対策をとることが大切です。対策によっては施工期間が必要なケースもあります。
大型のパーテーションの設置やカーペットの張替え、レイアウト変更などをお考えなら、オフィスデザインやオフィスレイアウトの施工実績が豊富なハタラクバデザインへおまかせください。今回ご紹介した製品はすべて取り扱っております。
従業員が快適に働けるオフィスを作りたい方は、お気軽にご相談ください。
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