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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2025/04/18
企業が従業員の健康増進と生産性向上を実現するためには、働き方の見直しが不可欠です。
近年、スタンディングワークという新たな働き方が登場し、健康経営を推進する上で、その効果に大きな期待が寄せられています。しかし、スタンディングワークの導入には、メリットだけでなく注意点も存在するため、まずはその特徴を理解することが重要です。
本記事では、スタンディングワークのメリット・デメリット、効果的な導入方法、ツール選びのポイント、そして具体的な活用事例などを詳しく解説します。
目次
スタンディングワークは、立った姿勢でパソコン作業や会議などを行う働き方です。
長時間の座位作業は健康リスクを高めるとの研究結果が複数報告されており、厚生労働省も注意喚起をしています。例えば、座位時間が長いと肥満や2型糖尿病、心臓病などのリスクが上昇し、寿命が短くなる可能性があると指摘されています。具体的には、一日当たり8~11時間座っている人は1時間未満の人と比べて1.15~1.4倍ほど死亡リスクが高いとされています(※)。
このような背景から、健康経営の一環として、従来の座って行う業務をスタンディングワークに切り替える企業が増えています。
※参考:厚生労働省.「座位行動」p1-2.
https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf ,(参照2025-02-13).
スタンディングワークには、健康面だけでなく、仕事の効率や職場環境にも良い影響をもたらします。以下に主なメリットを5つ紹介します。
スタンディングワークは、脳の活性化を促し、集中力と生産性を高める効果が期待できます。適度な筋肉の動きが、注意力の持続をサポートするためです。
アメリカの研究では、スタンディングデスクの使用により注意力と集中力が向上し、認知テストのスコアが7~14%上昇したという結果も報告されています。
スタンディングワークは、業務効率の改善やミスの軽減に有効な手段といえるでしょう。
スタンディングワークは、自然と良い姿勢を保ちやすく、肩や腰への負担を軽減する効果があります。
座り作業では猫背になりがちです。その点、スタンディングワークではパソコンモニターと目線の高さが自然に合うため、背骨のS字カーブを維持しやすくなります。その結果、座り過ぎによる腰痛や肩こりの予防・改善が期待できます。
社員が腰痛や肩こりに悩んでいる場合は、試験的にスタンディングワークを導入し、効果を検証してみるのも良いでしょう。
スタンディングワークには、心身のリフレッシュ効果があり、作業中の眠気を防止する効果も期待できます。立位での作業は血流を促進し、座りっぱなしによる眠気や疲労感を軽減するためです。
例えば、午後1時から3時の眠くなりやすい時間帯に、20分程度のスタンディングワークを取り入れ、簡単なストレッチや深呼吸を組み合わせることで、リフレッシュ効果を高め、仕事の効率を向上させることができるでしょう。
スタンディングワークは、デスクワーク中心の働き方による運動不足の解消に役立ちます。立って作業するだけでも筋肉を使い、日常的な活動量を増やすことができるからです。
また複数の研究で、座位よりも立位の方がわずかに消費カロリーが多いことが報告されています。日々の業務にスタンディングワークを取り入れることで、運動不足を解消し、健康増進につなげられるでしょう。
スタンディングワークは、オフィス内のコミュニケーションを活発にする効果も期待できます。立って作業することで目線が合いやすく、周囲の人に話しかけやすくなるためです。
また部署間の移動もスムーズになり、これまで交流が少なかった社員とも気軽に会話できる機会が増えるでしょう。共有スペースや会議室にスタンディングデスクを設置することで、より一層コミュニケーションの活性化を促進できます。
スタンディングワークには多くのメリットがありますが、導入時には注意すべき点も存在します。ここでは、主な2つのデメリットを解説します。
スタンディングワークは、長時間続けると足腰や首に負担がかかる可能性があります。特にスタンディングデスクの高さが適切でない場合、姿勢が悪くなり首や腰の痛みを引き起こすことがあるため注意が必要です。
また同じ姿勢での長時間の立位は血流を悪化させ、足のむくみや腰痛の原因となることもあります。
これらの負担を軽減するためには、デスクの高さを適切に調整し、1時間ごとに座る時間を設けるなどの工夫が重要です。
スタンディングワークは、従来の座り作業に慣れている人にとって、慣れるまでに時間を要する場合があります。
導入初期には、疲労感や違和感を覚えることもあるでしょう。しかし、徐々に体を慣らしていくことで、これらの問題は解消されるケースがほとんどです。
最初は短時間のスタンディングワークから始め、座り作業と組み合わせながら徐々に立位の時間を増やしていくと良いでしょう。
スタンディングワークは、やみくもに長時間行えば良いわけではありません。ここでは、効果的にスタンディングワークを取り入れるための2つの方法を紹介します。
スタンディングワークを効果的に取り入れるためには、適切な作業時間を設定することが重要です。立ちっぱなしではなく、個人の体調や業務内容に応じて柔軟に時間を区切ることで、集中力を維持し疲労を軽減することができます。
あまりにも長時間のスタンディングワークは足腰への負担をむしろ増やしてしまい、疲労が蓄積する原因になります。2時間立って作業をしたら、次の1時間は座って作業をするなど、時間を区切る工夫が効果的です。
適度にストレッチなどのリフレッシュを挟みながら作業をすることで、スタンディングワークの効果を引き出しやすくなります。
スタンディングワークは、会議や打ち合わせの場でも効果を発揮します。従来の会議では、参加者が受け身になりがちで、時間も長引く傾向がありました。
しかし、スタンディング形式にすることで、参加者同士の目線が合い、発言が活発になりやすくなります。また適度な緊張感が生まれ、会議時間の短縮や眠気防止にもつながります。
会議の生産性を高めたい、発言しやすい環境を作りたい、会議時間を短縮したいといった課題で悩んでいる場合は、スタンディングワークの導入を検討すると良いでしょう。
スタンディングワークを快適に行うためには、製品選びが重要です。ここでは、自社に適したスタンディングデスクを選ぶためのポイントをご紹介します。
スタンディングデスクは、主に高さ固定型、卓上型、昇降型の3種類に分けられます。
高さ固定型は、シンプルな構造で耐久性が高く、比較的安価です。立ち作業専用のデスクとして設置したり、ミーティングスペースへ設置したりするのに適しています。
卓上型は、既存のデスクの上に設置して使用するタイプで、手軽に導入でき、使わないときは収納も可能です。
昇降型は、高さを自由に調整できるタイプで、立位・座位どちらの作業にも対応できます。昇降型には手動式、ガス圧式、電動式があります。それぞれの特徴は次の通りです。
オフィスの環境や予算、個人の働き方に合ったデスクを選びましょう。
スタンディングデスクは、機能だけでなく、デザインも重要な要素です。オフィスの雰囲気に合わないデザインのデスクは統一感を損ない、従業員のモチベーションに影響を与える可能性があります。
オフィスのコンセプトと調和しているか、カラースキームは統一されているか、他の家具とのバランスは取れているか、長期間の使用を想定した素材が選定されているか、などを考慮し、オフィス全体の調和を意識したデザインを選びましょう。
スタンディングワークは、健康経営の取り組みとして、多くの企業で導入が進んでいます。長時間の座位作業による健康リスクを軽減するだけでなく、集中力向上やコミュニケーション活性化など、さまざまなメリットが期待できるためです。
ただし導入に当たっては、足腰への負担や慣れるまでの時間が必要となる点も理解しておく必要があります。これらを踏まえ、自社に合った方法でスタンディングワークを取り入れることが重要です。立ち作業の時間設定や会議・打ち合わせでの活用方針などを決め、オフィス環境や働き方に合ったスタンディングデスクを選びましょう。
ハタラクバデザインは、大阪を拠点に100年の実績を持つオフィスデザインの専門業者です。オフィス移転やリニューアルの際は、物件探しから、内装デザイン、各種工事、オフィス家具の設置まで、ワンストップで対応可能です。
スタンディングワーク導入をご検討の際は、ぜひハタラクバデザインにご相談ください。豊富な経験と専門知識に基づき、コンセプトに沿ったオフィス環境をご提案します。
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