【事例あり】オフィスのレイアウト変更をするメリットは?手順や業者選びのポイントを解説

リモートワークと出社のハイブリッド勤務が進む中、オフィスレイアウトを見直すことは社員同士の協働やコミュニケーションを活性化し、生産性向上や企業文化の醸成につながる重要なポイントです。 経営者やオフィス移転担当者にとって、レイアウト変更は費用のかかる大仕事ですが、適切に計画・実行すれば投資以上の価値を生み出します。本記事では、オフィスレイアウト変更の具体的なメリットや成功させるポイントを解説します。

目次[非表示]

  1. オフィスのレイアウトを変更する効果とメリット
    1. 生産性の向上と業務効率化
    2. 社員のモチベーション向上
    3. コミュニケーションの活性化
    4. スペースの有効活用とコスト削減
    5. 企業イメージの向上
  2. オフィスレイアウト変更の手順
    1. 手順1. レイアウト変更の目的を明確にする
    2. 手順2. 現状の課題を整理する
    3. 手順3. 変更後のコンセプトとデザインを決定する
    4. 手順4. レイアウト変更の種類を選択
    5. 手順5. 必要な設備や家具を選定
    6. 手順6. 実施スケジュールを立てる
    7. 手順7. 実際のレイアウト変更を実施
  3. レイアウト変更を依頼する業者を選ぶ際のポイント
    1. 実績と専門性で選ぶ
    2. デザインと機能性の提案力
    3. 予算と対応範囲の明確さ
  4. オフィスのレイアウト変更事例9選
    1. 新社屋に合わせて、働きやすく快適なオフィスに
    2. 働きやすさとクリエイティビティの発揮を目標にレイアウト変更を実施
    3. 社員が自律的に働く時間と場所を選択できるオフィスに。
    4. 考えを想起するクリエイティブなオフィスに
    5. これからの働き方をデザイン
    6. 効率的で明るく、快適なオフィスに
    7. 部門間のコミュニケーションの円滑化と社員のモチベーションアップを目的としたオフィスに
    8. 三位一体となるオフィスを実現
    9. 部門間のコミュニケーションを重視したレイアウトに
  5. オフィスのレイアウト変更は実績が豊富なハタラクバデザインへご相談ください。

オフィスのレイアウトを変更する効果とメリット


オフィスのレイアウトを最適化・改善することで、企業にはさまざまなメリットが期待できます。以下に主な効果を挙げます。

生産性の向上と業務効率化

使いづらいレイアウトを改善し、部署間の連携が取りやすい配置や集中しやすい環境を整えることで、業務効率が向上します。ある調査では、オフィスデザインの改善によって約36.5%もの従業員が生産性向上を実感したとの結果が報告されています​。 さらに、40.9%の人が「オフィスのレイアウト」が生産性に最も影響すると考えているというデータもあり、レイアウトの重要性がわかります​。効率的な動線や適切なスペース配分は無駄な移動・作業ロスを減らし、生産性を底上げしてくれるでしょう。

社員のモチベーション向上

働きやすいオフィスは社員のモチベーションや愛社精神を高め、優秀な人材の定着にもつながります。社員の意見を反映したレイアウト変更プロジェクトにすることで、「自分たちの職場を自分たちで良くしている」という参加意識が生まれ、愛着も増します。 明るく清潔で快適な職場環境やリフレッシュスペースの充実は、社員のストレス軽減や健康増進にもプラスに働き、結果的にパフォーマンス向上や離職率低下につながる可能性があるでしょう。

コミュニケーションの活性化

壁で仕切られ部署ごとに閉ざされた空間よりも、部署間の交流スペースやオープンなレイアウトを設けることで、社員同士の偶発的な対話や情報共有が増え、新しいアイデアが生まれやすくなります。 オフィス移転後に「交流の広がり」や「居心地・愛着」といった職場環境が改善され、社員の生産性や満足度向上につながる可能性があります。このように、オフィス環境を工夫することでチームワークが強化され、組織力の向上やイノベーション創出につながります。

スペースの有効活用とコスト削減

オフィスのレイアウト見直しによって、遊休スペースを有効活用したり、不要なスペースを削減したりできれば、オフィス賃料などの固定費圧縮も可能です。 例えば、フリーアドレス(固定席を持たない席配置)を導入すれば、出社状況に応じて柔軟に席数を調整でき、省スペース化を図れます。その結果生まれた余剰スペースを会議エリアやカフェスペースに転用することで、オフィス全体の価値を高めることもできます。 近年はオフィス縮小やサテライトオフィス活用によるコスト最適化を図る企業も増えており、レイアウト変更は経営視点で見ても合理的な施策と言えるでしょう。

企業イメージの向上

オフィスはその企業の文化やブランドを体現する空間でもあります。来訪者や採用候補者にとって、オフィスの第一印象は企業イメージに直結します。 レイアウト変更を通じて自社の理念や働き方を表現したデザインに刷新すれば、社外へのブランディング効果も期待できるでしょう。また社員にとっても、自分の働く場に誇りを持てることは仕事の誇りややりがいにもつながります。
関連記事:オフィスのレイアウト変更を業者に依頼する場合の費用や手順

オフィスレイアウト変更の手順

メリットを最大化するためには、綿密な計画と確実な実行が欠かせません。経営者やオフィス移転担当者が押さえておくべき、レイアウト変更成功のポイントを順に追って解説します。

手順1. レイアウト変更の目的を明確にする

まず、なぜレイアウト変更を行うのかを明確にすることが重要です。業務効率の向上、社員のモチベーションアップ、コスト削減など、目的をしっかり定めることで、計画の方向性がブレにくくなります。 例えば、動線の改善による時間短縮を目指すのか、それともチームのコミュニケーションを活性化させるためにオープンスペースを増やすのか。目的が異なれば適切なレイアウトも変わるため、最初に具体的な目標を設定しましょう。

手順2. 現状の課題を整理する

現在のオフィスの課題を洗い出し、どこに問題があるのかを明確にします。社員の意見をヒアリングし、不便を感じているポイントを把握することが重要です。 例えば、通路が狭く移動がしづらい、会議室が不足している、静かな作業スペースがないなど、現場の声を集めることで、より実用的なレイアウト変更につなげることができます。また、オフィスの利用状況をデータ化し、スペースの有効活用ができているかを客観的に分析するのも有効です。

手順3. 変更後のコンセプトとデザインを決定する

新しいレイアウトの方向性を決めるために、オフィスのコンセプトを設定します。企業のビジョンや働き方に合ったデザインを取り入れることで、社員にとってもより魅力的な職場になります。 例えば、チームワークを重視する企業ならオープンスペースを増やし、個々の作業に集中できる環境を求めるならパーティションや個室を設けるといった具合です。さらに、カラーやインテリアの統一感を持たせることで、企業のブランドイメージを強化することもできます。]

手順4. レイアウト変更の種類を選択

レイアウトにはさまざまな種類があり、業務内容や組織文化に応じて最適な形式を選ぶ必要があります。代表的なレイアウトの種類を紹介します。

種類
特徴
固定デスク型
・社員ごとに固定のデスクを設ける一般的なレイアウト ・ルーチン業務が多い職場に向いている
フリーアドレス型
・固定席をなくし、空いている席を自由に使う方式 ・社員の交流が促進され、リモートワークとも相性が良い
オープンオフィス型
・壁や仕切りを減らし、開放的な空間を作る ・チーム間のコラボレーションを活性化させる

手順5. 必要な設備や家具を選定

新しいレイアウトに合わせ、オフィス家具や設備を選びます。使い勝手の良いものを導入することで、より快適な職場環境が実現できます。 スタンディングデスクなどを取り入れることで、長時間の作業による疲労を軽減できます。また、可動式パーティションを活用すれば、状況に応じて柔軟にオフィスのレイアウトを変更できるようになります。防音ブースを設けることで、オンライン会議が多い職場でも周囲の雑音を気にせず業務を進めることが可能です。 オフィスに設置できる個室ブースについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事: 【オフィスの集中ブースの重要性】防音効果や自由にレイアウトできるブースなどをご紹介

手順6. 実施スケジュールを立てる

レイアウト変更をスムーズに進めるために、具体的なスケジュールを策定します。業務に支障が出ないよう、段階的に実施する計画を立てることが重要です。 まず、変更の影響を最小限に抑えるために、作業を数回に分けて実施するのが効果的です。例えば、業務が比較的落ち着いている期間に家具の配置を変更し、後日細かい調整を行うといった形です。 また、変更に伴う一時的な混乱を防ぐため、仮設オフィスを設けるなどの対策も検討しておくとよいでしょう。

手順7. 実際のレイアウト変更を実施

計画が整ったら、いよいよレイアウト変更を実施します。作業が完了したら、変更が業務にどのような影響を与えているかをチェックし、必要に応じて微調整を行います。 社員からのフィードバックを収集し、「動線がスムーズになった」「作業スペースが狭くなった」といった意見を分析することで、さらなる改善点が見えてきます。 特に、初めてフリーアドレス制を導入する場合などは、運用開始後のフォローが重要です。適宜、席の配置を見直したり、追加で必要な設備を導入したりすることで、最適な環境を整えられます。

レイアウト変更を依頼する業者を選ぶ際のポイント

オフィスレイアウトの変更は、社員の生産性や企業イメージを大きく左右する重要なプロジェクトです。業者選びを誤ると「思っていたのと違う」「追加コストが発生」といったトラブルが起こる可能性もあります。そこで、業者選びで後悔しないために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

実績と専門性で選ぶ

単にオフィス工事ができる業者ではなく、オフィスの価値を高める提案ができるかが重要です。 【チェックポイント】

  • 過去のプロジェクト事例を見せてもらう
  • 同業種・同規模の企業の施工実績があるか
  • どのような課題を解決したのか、具体的なエピソードを聞く

デザインと機能性の提案力

オフィスは「見た目」だけでなく「使いやすさ」も求められます。動線、集中スペース、会議室の配置など、働き方に合ったレイアウトが実現できるか確認しましょう。 【チェックポイント】

  • 3DイメージやVRで完成イメージを確認できるか
  • 休憩スペースや集中スペースの配置に配慮しているか
  • 企業の働き方に合ったレイアウトを提案してくれるか

予算と対応範囲の明確さ

見積もりは 「総額」だけでなく「内訳」 を必ず確認しましょう。追加料金が発生しやすい項目や、アフターサポートの範囲も事前にチェックしておくと安心です。 【チェックポイント】

  • 見積もりの内訳が明確か(家具・施工費・設計費など)
  • 追加料金の発生条件が明示されているか
  • 施工後のアフターサポートや保証内容があるか

オフィスのレイアウト変更事例9選

新社屋に合わせて、働きやすく快適なオフィスに

事例はこちら:某企業 様

現場業務が多い社員の方のために、オフィスではリフレッシュでき、執務中も身体に負担少ない空間に。
ポータブルバッテリーを中心に、効率的で快適なオフィス環境を実現。

働きやすさとクリエイティビティの発揮を目標にレイアウト変更を実施

事例はこちら:NEXCO西日本コミュニケーションズ株式会社 様

今後の組織変更や人員増にも対応できるよう、4~6名の小規模な島を設けたグリット型を採用し、コミュニケーションを促進しやすい環境に。重厚感ある内装やインパクトのあるエントランスなど、職場環境を魅力的にするため様々な工夫を施しています。

社員が自律的に働く時間と場所を選択できるオフィスに。

事例はこちら:株式会社モリタ 情報システム部様

会社全体にABWを導入するためのパイロットオフィス。
集中ブースや打ち合わせスペースなど、作業によって社員が目的に合った席を自由に選べる空間に。

考えを想起するクリエイティブなオフィスに

事例はこちら:株式会社アドバンス一世様

見晴らしの良いスペースと木目調の家具を活用し、アイデアが生まれやすく、温かみのある空間に。

これからの働き方をデザイン

事例はこちら:株式会社黒田生々堂 名古屋支店

狭いオフィスで生産性と効率性を高めるため、5つのエリアに分け、ABWの考えのもと、各自が仕事内容や気分に合わせて、好きな場所で働ける『ハタラクバ』にリニューアル。

効率的で明るく、快適なオフィスに

事例はこちら:南海化学株式会社様

オフィスの一部には、社員交流の場として、リフレッシュコーナーを新設。
憩いの場であると同時に、雑談や打ち合わせスペースとしても活用することで、アイデアが生まれやすい環境に。
また、将来的な増員を見据えたフリーアドレスを導入したことで、組織の壁が低くなり、仕事環境が大きく改善しました。

部門間のコミュニケーションの円滑化と社員のモチベーションアップを目的としたオフィスに

事例はこちら:株式会社ソーキ様

部署間のコミュニケーション不足の解消を目的にレイアウト変更を実施。部署内の連携が取りにくい島型レイアウトから、フリーアドレス制に。

三位一体となるオフィスを実現

事例はこちら:株式会社白石中央研究所様

拠点集約に伴い、リニューアルを実施。
高度な研究開発とコミュニケーション強化を目的に、フリーアドレスデスクの採用、ライブラリーコーナーやリフレッシュエリア等を新設。

部門間のコミュニケーションを重視したレイアウトに

事例はこちら:株式会社モリタ様 営業部

フリーアドレスデスクを採用し、在席率を考慮した席数により、効率的な広いオフィス空間と密接なコミュニケーションを可能に。
さらに、エリア全体を見渡すことができるレイアウトにより、効率的なオフィス空間を実現。

オフィスのレイアウト変更は実績が豊富なハタラクバデザインへご相談ください。

以上のように、オフィスレイアウトの見直しは、業務効率の向上、社員の働きやすさ、企業ブランドの強化に直結します。計画的なアプローチを採用することで、無駄の削減とコストの最適化が期待でき、全社的なパフォーマンス向上へとつながります。 本記事で紹介したポイントを押さえ、綿密な計画のもと社員と一丸となって進めれば、きっと理想的なオフィス空間が実現できるでしょう。

ハタラクバデザインでは、オフィスのデザイン・レイアウト作成だけでなく、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できることが強みです。

現在、大阪市周辺で年間200件以上のオフィス施工実績があります。 レイアウト変更や各種工事をご検討されている場合は、ハタラクバデザインへお気軽にお問い合わせください。



ハタラクバデザイン 編集部
ハタラクバデザイン 編集部
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