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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2025/05/13
オフィスで使用する業務用エアコンは、一般家庭用のエアコンとはサイズや性能などが大きく異なります。
業務用エアコンは耐久性も高い傾向にあり、メンテナンスを怠らなければ頻繁に故障することはありませんが、いつかは取り替えを検討しなければなりません。
しかし、業務用エアコンの取り替えには高額な費用がかかるため、適切な交換時期を把握しておくことが大切です。
そこで本記事ではオフィスでエアコン取り替えを実施する時期や、製品の選び方について解説します。
目次
オフィスのエアコン取り替えを検討すべき時期について、主なケースを3つを紹介します。
一般的に古くなったエアコンは耐久性が落ち、故障しやすくなります。
一部の部品交換であれば比較的少額ですが、圧縮機(コンプレッサー)など重要部品の交換や、冷媒ガスの漏洩調査・補修工事を実施する場合、かなり高額な費用がかかります。
故障が頻発するようになり、その度にお金をかけて修理するのであれば、取り替えたほうが結果的に安価に収まることもあるしょう。
また、エアコンが老朽化したために性能が落ち、冷暖房の効きが悪くなるケースも起こりがちです。
エアコンの性能が落ちれば冷暖房を効率的に行えなくなるため、運転時間が長くなり、電気代の増加などを招く恐れがあります。
オフィス環境を改善したくなったときも、エアコン取り替え時期として適切といえます。
エアコンを使用していても、温度や湿度を良好な状態に保てなかったり、場所によってムラがあったりする場合は、取り替えを検討したほうが良いでしょう。
温湿度調整ができておらず、オフィス環境が悪化すると、集中力や作業効率の低下を招くことが予想されるほか、健康へのリスクも危惧されます。
また、企業は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」や「事務所衛生基準規則」によって、オフィス環境を適切に保つことが義務付けられているので、真剣に考えなければなりません。
たとえば室内温度は18℃~28℃、湿度は40%~70%とすることを規定しているので、定期的に測定を行い、確認することも大切です。
エアコンはオフィスの電気代の中で多くを占めています。
最新の業務用エアコンは省エネ性能が高い傾向にあるため、電気代などのコスト削減の目的で、新しいエアコンに交換しても良いでしょう。
省エネ性の高いエアコンは価格も高い傾向にありますが、電気代削減が実現できればランニングコストを減らせるので、短期間で初期費用を回収できる可能性もあります。
エアコンの取り替えによって、どの程度の省エネ効果が期待できるか知りたいときは、メーカーや施工会社などへシミュレーションを依頼することをおすすめします。
新しいエアコンは最新の技術を搭載しており、省エネ性能が向上しています。結果として、電気代の削減につながります。
古いエアコンから省エネ性能の高い最新機種に交換することで、年間で30%以上の電気代削減が見込める場合があります。
温度や湿度をより正確にコントロールする機能があり、快適な環境を常に維持できます。
快適な温度環境は社員の集中力と生産意欲を高め、業務効率を向上させます。
また、風邪や熱中症などの健康リスクを低減し、従業員の健康を長期間保つことができます。
最新モデルの多くは動作音が非常に静かで、作業に集中できる静かな環境を提供できます。
これにより、騒音によるストレスが軽減され、従業員の集中力が高まり、業務効率が向上します。
他にも、騒音の少ない環境は、会議や電話での重要な議論や交渉もスムーズに進行させます。
多くの新しいエアコンは空気清浄機能を備えており、空気中の微細な粒子やウイルスを除去することで、健康的な作業環境を提供できます。
微細な塵やアレルゲン、ウイルスを除去することで、従業員の健康をサポートします。
また、空気中のゴミやチリが取り除かれることで、エアコン内部への汚れが付きにくくなり、結果としてメンテナンスの頻度が減少します。
エアコンの取り換えは初期投資が必要ですが、長期的な視点で見ると様々なコスト削減効果があります。
新型エアコンは耐久性が高く、故障の頻度が少ないため、修理や部品交換などのメンテナンス費用が削減されます。
他にも、最新のエアコンはエネルギー効率が大幅に向上しており、従来のものよりも電力消費を抑えることができます。これにより、毎月の電気代が削減され、長期的には大幅な節約につながります。
続いてオフィスのエアコンを選ぶときのポイントを解説します。
取り替えるエアコンの空調能力は、必ず確認しなければならない項目です。
最新のエアコンを設置したところで、必要な面積をまかなえる空調能力がなければ、快適な環境は得られません。
逆に必要以上の空調能力を有するエアコンを設置しても、性能を十分に発揮できず、費用が無駄になってしまいますので、適切な空量能力を把握したうえで、エアコンの選定をすることが大切です。
空調能力の冷暖房能力の目安として使われるのは「馬力」という単位です。
正式な単位はkW(キロワット)ですが、馬力のほうが広く使われています。
1馬力は約2.8kWに相当し、約8畳の広さの部屋を冷暖房する能力を持っているといわれていますが、建物の断熱性能や収容人数、会社の業種なども加味しなければなりません。
単純に部屋の広さだけで必要な馬力を求めるのは難しいので、設置前に専門業者に相談するようにしてください。
省エネ性能が高ければ電気代削減につながるので、チェックしておきたいポイントです。
エアコンの省エネ性能を表す指標には、APF(通年エネルギー消費効率)という数値が用いられています。
APFは1年を通して、ある一定条件のもとに使用したときの消費電力1kW当たりの冷暖房能力を示しており、この数値が高いほど省エネ性能が優れたエアコンと判断されます。
最近の業務用エアコンの場合、5.0~7.0が主流となっているので、エアコンを選定するときの参考にすると良いでしょう。
業務用エアコンにもさまざまな機種があるので、何を選定するかによって、必要となる費用は大きく異なります。
また、設置する時期によって価格が変動しやすいのも、エアコン工事の特徴といえます。
たとえば真夏はほとんどの空調工事会社が繁忙期なので、工事費用が高額になりがちです。
部品を海外で生産しているケースも多いため、経済情勢や為替の変化などが部材価格に影響することも覚えておきましょう。
近年は工事費や部材の価格変動が激しい傾向にあるので、発注の時期が遅れると、価格が増加する可能性が高まっています。
予算オーバーすることがないように、発注時期はしっかりと考えるようにしましょう。
業務用エアコンのデザインを選ぶ際は、オフィスの雰囲気や使用状況を考慮して、馴染むものかどうか確認することが重要です。
業務用エアコンの室内機は、大きく分けて「天井埋込形」と「露出形」の2種類に分かれます。
天井埋込形の場合、天井内を有効活用できるため、見た目がすっきりし、室内を広く見せる効果がある点がメリットです。
ただし、設置するときには天井を解体したり、天井裏でダクトや配線、配管工事を行ったりするので、コストが高くなりがちなデメリットがあります。
また、天井裏が狭くダクトや配線、配管が複雑に入り組んでいると、スペースが確保できず物理的に設置が困難な場合もあるでしょう。
一方、露出型は目立ってしまいますが、天井に穴を開けられなかったり、天井裏に室内機を入れられなかったりする場合でも設置しやすいメリットがあります。
プロの目線でなければわからないことも多いので、どのような機種を選ぶべきか、施工会社とよく打ち合わせて決めるようにしましょう。
業務用エアコンは定期的なメンテナンスが必須です。
特にフィルターはオフィスの空気環境をきれいな状態に保つために重要な役割を果たすため、種類や清掃方法、交換の時期などはよく把握するようにしましょう。
たとえばフィルターには大きく分けてHEPAフィルター、中・高性能フィルター、プレフィルターの3種類がありますが、オフィスで主に利用されるのは、中・高性能フィルターとプレフィルターです。
プレフィルターは洗浄や吸塵によってメンテナンスしますが、中・高性能フィルターは水洗いなどができないため、1年に1回程度の交換が必須になります。
正しいメンテナンスを実施できるように、事前に方法を確認するようにしてください。
実際にエアコン取り替え工事を実施する場合、どんな点に注意すれば良いのか、わからない方もいるでしょう。
特に重要なポイントを3つ紹介します。
エアコンの取り替え工事を実施する場合、騒音などが発生するリスクがあります。
同じフロアや上下階へ影響がないか、事前に確認するようにしましょう。
また、賃貸オフィスで工事を行う場合、管理会社やオーナーに許可を取るのが基本です。
事前連絡、作業申請などの手続きを怠らないように注意してください。
なお、自社ビルで工事を実施する場合は、近隣ビルへの影響がないかどうかの確認をして、もし騒音リスクがある場合は、事前に工事のお知らせなどを配布し、クレームの発生を防止しましょう。
オフィスに設置するエアコンは、家庭用と違い大型のものがほとんどです。
工事を実施するときは、どのような経路で搬入・搬出をすれば良いのか、事前に把握しなければなりません。
ビルによって搬出入の手続き、作業可能な時間帯、養生箇所、車両の停車位置など細かいルールが定められていることもあるので、管理会社などへ確認するようにしてください。
事前確認を怠り、工事業者が許可されていない経路を用いたり、禁止されている時間帯に作業したりすると、事故やトラブルを起こす可能性があります。
その場合、工事業者だけでなく、工事を依頼した会社側も責任を問われるリスクがあるので、慎重に行いましょう。
業務用エアコンの設置工事やメンテナンスをするとき、適用される法律があります。
法律に反する工事を実施したり、メンテナンスを怠ったりすると、最悪の場合、罰則に問われるリスクもあるため、遵守しなければなりません。
大きく関係するのはフロン排出抑制法、アスベスト規制法の2つの法律です。
フロン排出抑制法によって、エアコンの設置・修理などに伴い、フロンガスを充填する作業を行った場合、作業記録の作成・保存と充填作業業者への報告が義務付けられています。
また、一定規模以上のエアコンの場合、定期点検や簡易点検を行うことが定められているので、事前に施工会社に確認して、適切なメンテナンスを実施するようにしましょう。
アスベスト規制法は2020年以降、年々規制が厳しくなっています。
詳細は割愛しますが、エアコンの取り替えで壁などを解体する場合、確実に事前調査が必要になるので注意しましょう。
なお、アスベストに関しては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
アスベスト調査は報告義務がある?怠った場合の罰則やリスクも詳しく解説
オフィスの空気環境は企業が事業活動をしていくうえで、重視すべきポイントです。
空気環境を良好な状態に保つことは、仕事の生産性向上や従業員のストレスの軽減にもつながるためです。
特にエアコンは空気環境に大きな影響を与えるので、できるだけ高性能なものを設置するのが理想的といえるでしょう。
とはいえ、必要以上の空調能力のエアコンを設置すると、かえって無駄なコストになりかねないので、機種の選定を誤らないよう事前に調査することが大切です。
この記事では、オフィスで新しいエアコンを導入することによる電気代削減のメリットや、最適なエアコンを選ぶためのポイントについて詳しく解説しました。
エアコンの見直しと最新モデルへの交換で、オフィス全体の省エネ化を推進し、費用効果と環境負荷の低減を実現しましょう。
オフィスの移転を検討している方は、ぜひハタラクバデザインへお問い合わせください。
オフィスの設計から導入までお手伝いするハタラクバデザインでは、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
もちろん、空調の取り替えや改修工事も対応可能です。
現在、大阪市周辺で年間200件以上のオフィス施工実績があります。
オフィスにおける各種工事をご検討されている場合は、ハタラクバデザインへお気軽にお問い合わせください。
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