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更新日:2023/12/25
社員の成長と学びを促進する「リバースメンタリング」が近年注目を集めています。通常のメンター制度とは逆で、ベテラン社員が若手社員から学び、組織全体の活性化を目指す仕組みです。この記事では、リバースメンタリングのメリットや具体的な進め方、注意すべきポイントをお伝えします。これから自社でリバースメンタリングを実施したい経営者や人事担当者の皆さんはぜひご覧ください。
目次
リバースメンタリングは、若手社員がメンターとなり先輩社員やベテラン社員に様々な助言を行う、従来のメンタリングとは逆のアプローチの人材育成・組織開発手法です。
ここでは従来のメンター制度とリバースメンタリングとの違いや、リバースメンタリングの目的について解説します。
通常のメンター制度は、経験豊富な先輩社員やベテラン社員が新入社員を含む若手を指導します。時には後輩たちの業務上の悩みに寄り添いながら、先輩社員の持つ知識・スキル・ノウハウを伝え、若手のレベルアップを目指します。
一方、リバースメンタリングでは若手社員が講師役となり、先輩社員やベテラン社員にアドバイスを行います。普段は教える立場の先輩や上司が、リバースメンタリングでは教わる立場になることで、新たな知識や視点を得られる仕組みです。
リバースメンタリングとメンター制度はそれぞれのアプローチは異なるものの、どちらも組織全体や社員個人の成長、学びの機会の創出、社員同士のコミュニケーション活性化などの手段として活用されています。
リバースメンタリングでは、若手社員から多様な視点やスキルを仕入れることで、先輩や上司のさらなる成長を促すことを目的としています。それが結果としてチーム内の対話を増やし、イノベーションを促進します。リバースメンタリングによる意見の言いやすいチームづくりと、わからないことを聞きやすい関係性づくりによって、組織全体が発展することを目指します。
リバースメンタリングを実施して得られるメリットは、主に3つです。
・組織内コミュニケーションが活発になる
・ベテラン社員の成長を後押しする
・組織への貢献度・愛着度が増す
それぞれ詳しくみていきましょう。
リバースメンタリングでは、ベテラン社員と若手社員が対等な関係で対話します。普段の指示を出す側・受ける側という立場から少し離れた場を設けることにより、日常のコミュニケーションがスムーズになる効果が期待できます。
話しかけやすい、疑問や不安を相談しやすい関係性は、チームの雰囲気や仕事の効率面にも大きく影響する要素です。フラットかつオープンな対話の場であるリバースメンタリングを定期的に実施すれば、積極的に意見が飛び交う風土が定着します。
ベテラン社員の多くは業務の知識に精通する一方で、「なかなか新しいことに挑戦する時間が取れない、きっかけがない」という悩みを抱えている場合があります。リバースメンタリングで若手社員から新たな視点や知識を教わることにより、視野が広がって興味関心やチャレンジの拡大に貢献できる可能性があります。
さらに、働き方や価値観が多様化する現代では、柔軟な発想を持ってチームや組織を導いていく上司が求められます。若手社員との対話は先輩社員やベテラン社員に気づきを与え、様々な人にとって働きやすい職場づくりを推進するきっかけとなるでしょう。
リバースメンタリングでは、先輩社員やベテラン社員にとって苦手意識のある分野や、あまり詳しくない知識・ノウハウなどについて若手社員が講師になって教えます。「自分の知っていることを伝えて上司の役に立てた」という達成感は、必ず若手社員の自信につながります。これにより、普段の仕事のモチベーションが向上して前向きな姿勢が芽生えたり、組織への愛着が増して離職防止につながることも期待できます。
リバースメンタリングは主に以下で紹介する4つのステップで進めます。今後、自社でリバースメンタリングを導入したい方は事前に把握しておくとよいでしょう。
まず、リバースメンタリングの対象者となるベテラン社員を選定します。そして、何を学んで欲しいのかというテーマ設定をしましょう。テーマは、若手社員がベテラン社員よりも精通している分野を選びます。もしベテラン社員が学びたい分野がある場合は、それをヒアリングしてテーマに反映するのも効果的です。
【テーマの例】
・社内チャットツールの便利な使い方
・オンライン打ち合わせツールの応用的な知識
・SNSやデジタルマーケティングのトレンドを伝える
リバースメンタリングのテーマと対象者が決まったら、テーマに沿った知識やスキルを持つ若手社員を選定して講師役を打診します。普段あまり接点のない社員同士のコミュニケーションの場として活用するのも良いですが、事前に相性などを考慮する必要がある点には注意しましょう。
いよいよリバースメンタリングの実施に入ります。初回は人事担当者が同席して、若手社員・ベテラン社員双方の緊張を和らげる役割をするのもおすすめです。定期的に開催する場合は、「第2火曜日のこの時間帯に行う」など曜日や時間を固定するとよいでしょう。
実際にリバースメンタリングが終了したら、メンター・メンティーそれぞれに感想を聞きます。もしもわかりづらかったポイントや、その他の課題があれば解決に向けたアドバイスもあわせて実施します。メンタリングで学んだことが現場で次のアクションにつながるよう、しっかりと支援を継続することを意識してください。
リバースメンタリングを実施する際はいくつか注意点があります。どれも重要なポイントですので、実施前にチェックしましょう。
これまで従来のメンター制度のみ実施してきた会社や、そもそもメンター制度すら導入が初めてだという会社の場合、社員から「なぜリバースメンタリングをするのだろう」という疑問が生まれるのは当然のことです。「よくわからないが、やっておけばいいのかな」と社員が受け身で実施する状態ではなく、正しく意義を理解したうえで効果の高いリバースメンタリングを行うためにも、目的の周知は欠かせません。
・リバースメンタリングを行うことで組織をどう変えたいのか
・達成基準や効果測定はどう進めるのか
・どのような成果を求めているのか
これらを社内で明らかにし、すべての社員がいつでも確認できるようにしておくことが重要です。
メンター役の若手社員には、事前にオリエンテーションを実施してリバースメンタリングの重要性・進め方をレクチャーするのもおすすめです。これまでは教わる場面が多く、教えること自体が初めての若手社員の場合、事前に何をすべきか把握できれば安心してリバースメンタリングに臨めるでしょう。
また、リバースメンタリングの終了後もしっかり若手社員をフォローすることで、継続的なメンター役の確保につながります。生徒側となった先輩社員・ベテラン社員も個別にフォローし、学びを振り返ってもらえば効果が途切れることを予防できます。次回以降のリバースメンタリングもスムーズに進めるため、オリエンテーション・フォローアップの手間は惜しまないようにしましょう。
リバースメンタリングは一度の実施で終わってしまっては意味がありません。なぜなら、リバースメンタリングはあくまでも組織の活性化や社員育成の一つの手段であり、社内で浸透してこそ意味があるからです。
社員にリバースメンタリングの効果を実感してもらい、自社の取り組みとして定着させるには、その意義や成功事例を情報発信することが必要です。社内報や定期的な連絡で「リバースメンタリング受講者の声」を紹介し、取り組みの存在と成果を繰り返しアピールします。
組織内のコミュニケーションを促進し、社員の成長と学習の機会を広げるリバースメンタリング。日々忙しく、なかなかインプット時間が取れない先輩社員やベテラン社員にとって、身近な若手社員から知見を得る体験はきっと学びの多い時間となるでしょう。若手社員のチームへの帰属意識向上や組織全体のコミュニケーション活発化を目指して、ぜひリバースメンタリングを実施してみてください。
リバースメンタリングでは、社員同士が話しやすい雰囲気を作るのも重要な要素です。普段の会議室ではなく、カフェ風のオープンスペースを新たに設けるなど、リラックスして対話できる空間をオフィスの中に持つのも一つの選択肢です。黒田生々堂ではオフィス環境に関するお悩みに幅広く対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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