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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2024/01/19
社員の働き方に対する考え方が多様化する昨今、ワーケーションを導入する企業が徐々に増えています。ただ、「ワーケーションって聞いたことはあるけど、本当に会社や社員にとって良い変化があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回はワーケーションについて改めて意味を整理しながら、企業に与える影響や実際の成功事例をご紹介します。自社でワーケーションの導入を検討している方、ワーケーションについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
目次
ワーケーション(Workation)とは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた言葉です。職場以外の場所で余暇を楽しみながら仕事をすることで、社員の仕事へのモチベーションアップが期待できます。
ワーケーションが普及する最初のきっかけとなったのは、2018年に成立した「働き方改革関連法」です。この法律は2019年に「有給休暇の取得義務化」と「時間外労働の上限規制」を定めており、これがのちにワーケーションにつながったと考えられます。
また、2020年の新型コロナウイルス感染症の発生とともにテレワークが様々な業種・業態で一般的なものとなりました。リモートでも仕事ができる環境が多くの企業で整ったことから、近年では自宅だけでなくリゾート地などでも仕事をするワーケーションを推進する企業が増えています。
観光庁の公開する情報によると、ワーケーションには4つの種類があります。
【休暇型】
◎福利厚生型:有給休暇を活用してリゾートや観光地などでテレワークをする
休暇型は休むことが主な目的です。滞在先での体験を楽しみつつ一部テレワークを行う形式で、社員の福利厚生として制度化している企業もあります。
【業務型】
◎地域課題解決型:地域関係者との交流を通じて、地域課題の解決策を共に考える
◎合宿型:場所を変えて職場のメンバーと議論を交わす
◎サテライトオフィス型:サテライトオフィスやシェアオフィスでの勤務
業務型は地域に根ざしたプロジェクト活動や合宿研修、外部のオフィスで仕事をするのが主な内容です。日常とは違う環境で働くことで新たな学びを得たり、社員の生産性が向上したりする効果が得られます。
ブレジャー(Bleisure)とは、ビジネス(仕事)とレジャー(余暇)を組み合わせた言葉です。業務で出張する際に滞在期間を延長して余暇を楽しむことを指します。ワーケーションは仕事と休暇の境目がシームレスであるのに対して、ブレジャーでは業務で出張期間と定められている以外の時間は仕事をしません。あくまでも余暇が主体である点がワーケーションとは異なります。
ワーケーションを導入することで得られるメリットは主に3つあります。
・社員のストレス軽減につながる
・ワークライフバランスの向上
・柔軟性や創造性の高い組織への変革
以下で詳しく解説します。
ワーケーションでは、普段とは違う環境でリフレッシュしながら働けるというメリットがあります。社員のモチベーションアップはもちろん、ストレス軽減にも効果があると考えられます。社員の心身が健康になれば、仕事の生産性が向上する効果も期待できます。
仕事も余暇も楽しむワーケーションは、ワークライフバランスの向上に寄与します。普段は家と職場の往復しかしていないという人も、ワーケーションでは仕事と休暇が良いバランスで調和し、人生の充実度がアップするからです。社内でワーケーションが一般的になれば、休暇取得に対する社員の心理的ハードルが下がり、ますます自由な働き方が推進できます。
ワーケーションで社員が新しい環境に身を置くことは、社員の創造性を刺激して業務に良い影響を与えます。普段は見ることができない景色や初めて会う人々、現地ならではの体験によってひらめきが生まれることが期待できます。さらに、ワーケーションを実践する企業は「社員の多様な働き方を認める、柔軟性のある組織」として評価されます。これは求職者から見ると魅力的な条件であり、採用現場にとってプラスの要素となるでしょう。
ワーケーションには様々なメリットがある一方で、デメリットも存在します。しっかりチェックしたうえで、導入前に備えられるものは事前の対策をしましょう。
ワーケーションで訪れる場所によっては、インターネット環境が整っていない場合があります。Wi-Fiの速度が遅いと作業効率の低下につながるため、あらかじめ現地の人に回線速度を測定してもらうなど、調査しておくことが重要です。
ワーケーションではセキュリティ対策が欠かせません。パソコンのウイルス対策はもちろん、社外で顧客情報を扱う場合のルール整備、ミーティングの際は個室への移動を義務づけるなど社内規則を検討し、情報漏洩のリスクに備えましょう。
ワーケーションは仕事と休暇がシームレスな状態です。働く時間を社員の裁量で決めてよいとするのか、1日の中でコアタイムを定めるのか、勤務時間に関する規則は事前に取り決めましょう。また社員が働く姿が見えないため、仕事の成果をはかる指標も見直す必要があります。従来の社員評価基準から、ワーケーションに対応した基準へと整備することが求められます。
ワーケーションを実際に導入する企業が近年増えています。以下に事例を紹介しますので、「自社でどんな風にワーケーションを取り入れようか」と悩んでいる方は参考にしてください。
参照:ワーケーション&ブレジャーの導入・推進企業のご紹介(観光庁)
サイボウズでは、働く時間や場所の選択が自由にできる仕組みがあります。もともと2010年頃から一部の社員がリモートワークを選択していましたが、2020年の新型コロナウイルスの広がりとともにフルリモートの社員が増加しました。現在では、妻の里帰り出産にあわせて地方の実家で働いたり、車で旅をしながら働いたりと、日本全国に社員が散らばっています。それぞれの家庭の事情はもちろん、働き方に対する社員の多様な考え方を受け止めることを推進しているのが大きな特徴です。
日本マイクロソフトでは、オフィスに出勤する「日常」とワーケーションやリモートワークなどの「特別」の垣根をなくし、社員がいつでもどこでも活躍できる社内制度を整えています。テレワークは一般的に「現場に行かない、会社に行かない」ことが注目されがちですが、日本マイクロソフトの社員は必要があれば現場にも会社にも積極的に出向きます。社員の多様性を重んじて効率・効果・働きやすさを優先しながら、色々な選択ができる環境があります。
野村総研では、2017年から合宿型のワーケーションを開始しました。徳島県三好市の古民家で2週間滞在し、一か月でのべ15人ほどが参加する通称「三好キャンプ」を年3回実施しています。古民家に滞在中の平日は通常業務を行い、週末は休暇を取る仕組みです。キャンプの目的は社員のモチベーションを維持することと、働く環境を変えて新たな気づきや発見・イノベーションを生み出すことです。三好市の課題を解決するプロジェクトも社内で立ち上がり、地域とのつながりもますます密接なものとなっています。
ワーケーションは、仕事と休暇の垣根をなくした新しい働き方として注目を集めています。社員のストレス軽減やアイデア創出に効果を発揮するメリットがある一方で、社員の評価基準やセキュリティ対策を見直す必要性などの注意点もあります。今回紹介したメリット・デメリットを踏まえて、ぜひ自社でも実現できる可能性がないか探ってみましょう。
「いきなりワーケーションを実践するのは難しいが、働き方の多様性は尊重したい」という場合は、オフィスの環境を少し変えて、社員に気分をリフレッシュしてもらうのも選択肢の一つです。最近はフリーアドレスや個別の業務ブースを作る企業も増えていますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
ハタラクバデザインは、100年以上のノウハウを持つオフィスデザインと内装工事のプロフェッショナル集団です。お客様が理想とするオフィスコンセプトをしっかりと理解したうえで快適で機能的な空間を実現します。
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