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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
間仕切り・パーテーションは社員のプライバシーを保護したり、部署ごとに空間を区分けしたりするために重要な役割を果たします。
オフィスの移転やレイアウト変更、リニューアル工事では、間仕切りの造作を実施することも多いでしょう。
ただし、間仕切りにはさまざまな種類があるので、特徴をよく理解したうえでオフィスの目的やニーズに合わせて選択することが大切です。
また、間仕切りを設置する場所によっては、建築基準法や消防法に抵触する可能性があるため、設計・施工を行う際は十分に注意しなければなりません。
本記事では、オフィスの間仕切り・パーテーションの種類や工事の注意点について解説します。
目次
はじめにオフィスで使用される間仕切りの主な素材の特徴を解説します。
アルミ製の間仕切りは、軽量で耐久性が高く安価で購入できるため、コストパフォーマンスに優れた素材といえます。
移動や組み換えが簡単な点もメリットであり、オフィスの移転やレイアウト変更工事にも柔軟に対応でき、速やかな施工ができるでしょう。
一方、防音性が低く断熱性がほとんどない点がデメリットであり、静かな環境やエネルギー効率を上げたい場合は注意しなければなりません。
また、パネル間のアルミフレームが見えてしまうため、デザイン性を重視するオフィスの場合、雰囲気を壊してしまうリスクがあります
スチール製の間仕切りは、金属製のフレームにパネルをはめ込んだもので、耐久性が高く、さらに防音性や断熱性も高いというメリットがあります。
また、パネルには木材や布などさまざまな種類があり、オフィスのイメージや目的に応じて使い分けられ、デザイン性や機能性にも優れています。
さらにパネルを取り外して移動や組み替えができるタイプもあり、オフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応できるでしょう。
しかし、スチール製は価格が高いうえ重量があるので、運搬や設置が困難です。
材料費がかかるだけでなく、施工の難易度が上がるため、工事費が全体的に上がるでしょう。
ガラス製の間仕切りは、透明または半透明のガラスを使ったもので、開放的な雰囲気を作れる素材です。
視界が遮られないため、社員同士のコミュニケーションやチームワーク促進にも適しています。
一方、内部の様子が見えてしまうためプライバシーが確保されにくく、重要な会議や打合せスペースを作りたい場合は不向きといえます。
また、ガラス1枚ずつ受注生産しなければならず、施工には高い技術が必要になるため、工事費が高額になるデメリットがあります。
LGSは「Light Gauge Steel」の略で、壁や天井の下地材として使われる「軽量鉄骨」を指しています。
一般的には軽量鉄骨で下地の骨組みをし、石膏ボードを貼ってから表面材で仕上げる造作壁を指す用語として使用されます。
したがって、正確には「間仕切り」ではなく「壁」として扱われる素材です。
LGSはデザインの自由度が高く、防音性・断熱性などに優れているメリットがありますが、施工期間と費用がかかります。
また、間仕切りと違い、一度設置すると簡単には解体できず、原状回復を実施する場合に高額な費用がかかってしまう点がデメリットといえます。
実際に間仕切り・パーテーション工事を行うときに注意すべき点を解説します。
間仕切りを設置する場合、欄間オープン(ローパーテーション)とクローズ(ハイパーテーション)のどちらかを選択する必要があります。
欄間オープンは天井まで届かないタイプの間仕切りで、主にデスク周りや簡易的なミーティングスペースなどで使用されます。
一方、欄間クローズは天井まで届くタイプの間仕切りで、プライベートな空間を作れるため、主に会議室や応接室などで使用される傾向があります。
ただし、欄間クローズを選ぶ場合、室内に新たな区画ができるため、感知器や誘導灯、非常照明などの防災設備の増設が必要になる可能性があります。
必要性の有無がわからない場合は、事前にビルの管理会社へ確認するようにしましょう。
間仕切りを立てる位置によっては、天井や壁に設置してあるビル設備の障害になってしまう可能性があります。
たとえば煙感知器や熱感知器は、壁(間仕切り含む)に接触しないのはもちろん、一定以上の距離を置かなければならない規定があり、増設や移設の工事が発生しがちです。
ほかにもスプリンクラーの散水障害、誘導灯の視認障害などさまざまなケースが考えられるので、間仕切りを立てる場合はビル設備の障害にならないか、事前にチェックするようにしましょう。
間仕切りを設置して会議室や応接室などの部屋を作る場合は、空調設備や照明器具が必要になります。
そのため、室内に空調の吹き出し口やリモコン、照明器具、照明スイッチがあるかどうか、確認するようにしましょう。
欄間オープンの間仕切りであれば、室内の天井に設備が設置されていない場合でも、位置の調整次第で空調の風や照明の光が入りやすい環境にできます。
一方、欄間クローズの間仕切りを使用し、密閉された空間で空調・照明設備がない場合は、設備の増設または移設を検討するようにしましょう。
間仕切り工事を行うときは、法令や規制対象となるか確認すると共に、必要な場合は消防署への届出も忘れないようにしましょう。
たとえば感知器や誘導灯などの消防設備の増設・移設では「設置届」という書類を消防署に提出しなければなりません。
防災に関わる工事はビルの管理会社が行うのが一般的ですが、自ら消防設備業者へ依頼する場合は提出忘れがないように注意しましょう。
間仕切り・パーテーションの設置工事は、大きな音が発生をともなう場合があります。
特にスチール製など重量のあるパーテーションを設置する場合、他フロアまで音が響く可能性があるでしょう。
また、室内でパーテーションを切断する音なども響く場合があります。
同じフロアや上下階に他のテナントが入居しているビルにおいては、騒音クレームにならないようにしっかりと対策しなければなりません。
場合によっては夜間や休日に行うなどの対策が必要になるでしょう。
最後に間仕切り・パーテーションの防音対策の解説をします。
間仕切りを設置して防音性の高い部屋を作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
グラスウールとはガラスを主原料に、石灰石などを加えてつくられた鉱物繊維です。
断熱性が高く、内部に空気を多く含んだ無数の層があるため、吸音性にも優れています。
材料費も施工費も比較的安価なので、パーテーションの内部に充填すれば高い防音効果が現れるでしょう。
ただし、湿気や水に弱い特徴があるので、結露や雨漏りなどによって濡れないように注意しなければなりません。
なお、グラスウールはスチール製パーテーションやLGS壁には充填できますが、アルミ製・ガラス製パーテーションには使用できない点も理解しておきましょう。
音を吸収するパネルです。
中にある吸音素材とぶつかり摩擦が生じ、音の力を軽減させます。
壁や間仕切り・パーテーションに貼ることで一定の防音対策になります。
グラスウールのように内部に入れるものではないので、パーテーション設置後であっても容易に取り付けられますが、見栄えが悪くなる場合もあるでしょう。
また、室内の響きを整えるものであって、音漏れを防ぐためのものではない点も把握しておく必要があります。
サウンドマスキングとは、空調音・自然音など他の音を流すことで音漏れや会話漏れを防止するシステムのことです。
会話を外部に漏らしたくない場合に有効です。
工事の手間がかからないので、低コストで防音対策を行えますが、音を完全に遮断する仕組みではありません。
集中できるスペースではなく、情報漏洩のリスクを軽減させるための対策と捉えておきましょう。
ガラスパーテーションの場合、ガラスを2枚使う構造のパーテーションにすると、防音効果が上がります。
断熱性も高まるので、冷暖房の効率が上がり光熱費の節約にもつながるでしょう。
ただし、1枚ガラスから2枚ガラスに変更しても、飛躍的に防音効果が高まるわけではありません。
また、ガラスの厚みやガラス2枚の間の空間(中空層)によって防音性能が異なってくるので、どの程度の防音性能があるのか、事前に確認することが大切です。
間仕切り・パーテーションの設置は、多くのオフィス移転工事で実施されます。
設置する間仕切りの種類によって、防音性・断熱性のほか、重量や費用が異なるので、希望するレイアウトによって適切なタイプを選ぶことが大切です。
また、工事を実施する際はビル設備への影響も考えなければならないので、ビルの管理会社へ事前に問い合わせ、設備への影響があるかどうかの確認をするようにしましょう。
オフィス移転やレイアウト変更を検討している方は、ぜひハタラクバデザインへお問い合わせください。
フリースペースの設計から導入までお手伝いするハタラクバデザインでは、オフィスのデザイン・レイアウト作成だけでなく、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
現在、大阪市周辺で年間200件以上のオフィス施工実績があります。
サイン工事や各種工事をご検討されている場合は、ハタラクバデザインへお気軽にお問い合わせください。
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