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更新日:2024/02/15

グリーンビルディングの認証基準とは?大阪の事例を紹介

環境問題への関心が高まる中、地球環境に配慮した建物であるグリーンビルディング(環境配慮型建物)に注目が集まっています。
環境への取り組みに興味のある企業の方は、グリーンビルディングの概要や認証基準について把握しておくことをおすすめします。
また、大阪はグリーンビルディングの普及に積極的であり、実際に認定された建物が複数あります。
本記事では、グリーンビルディングの認証基準、メリット・デメリット、さらに大阪におけるグリーンビルディングの事例について解説します。
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グリーンビルディングとは?

グリーンビルディングとは、環境への負荷を削減した建築物のことです。
直訳すると「緑の建物」になりますが、日本語では「環境配慮型建物」または「持続可能な建築」「環境建築物」などと訳されるのが一般的です。
また、アメリカ、イギリス、中国、フランスなどの海外では、持続可能(サスティナブル)に重点を置き、「サステナブルビルディング」という名称で呼ばれるケースもあります。
グリーンビルディングとして認証された建物では、エネルギーや水の使用削減、再生可能エネルギーの活用、敷地内の緑化など環境負荷を削減するためのさまざまな対策が実現されているほか、自然と調和がとれた建築物であることが多いため、デザイン性が高い傾向にあります。
なお、ビルディングというとオフィスビルや商業ビルなど大規模な建物がイメージされますが、住宅も含めた建物全般を意味しています。

グリーンビルディング認証を取得するには

グリーンビルディングの認証制度と取得できる条件を解説します。

グリーンビルディング認証制度とは

グリーンビルディングはアメリカ、イギリス、中国、フランスなど多数の国が取り入れており、国際的に認められた認証制度があります。
たとえばアメリカのLEED、WELL、イギリスのBREEAMなどが有名です。
日本ではCASBEE(建築環境総合性能評価システム)、DBJ Green Building認証、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)といった認証制度があります。

グリーンビルディング認証を取得できる条件

グリーンビルディング認証の条件は、各認証制度によって異なります。
ここでは日本における代表的な制度であるCASBEE(建築環境総合性能評価システム)とDBJ Green Buildin室内の快適性や景観への配慮などもg認証の条件を紹介します。

【CASBEE(建築環境総合性能評価システム)】
CASBEEは建物の環境性能、室内の快適性や景観への配慮などを総合的に評価するシステムです。
エネルギー消費、資源循環、地域環境、室内環境の4つの観点から建物の評価をします。
建築物の評価結果は、S、A、B+、B-、Cの5段階で評価されます。
国内の建設事業者や設計事務所、建物所有者、不動産投資機関など広く活用されているほか、一部の地方公共団体でも届出制度としての活用が進んでいる信頼性の高い評価制度です。

【DBJ Green Building認証】
DBJ Green Building認証は、2011年4月に日本政策投資銀行(DBJ)が創設した認証制度です。
環境や社会への配慮がなされた不動産を支援することが目的で、多くの不動産を評価・認証しています。
評価軸にESG(環境・社会・ガバナンス)の要素を取り入れているため、ESG投資と親和性が高い制度といえます。

グリーンビルディングのメリット・デメリット

グリーンビルディングのメリット・デメリットを紹介します。
今後、グリーンビルディングの建築・購入、またはテナントとして入居を考えている企業の方はぜひ参考にしてください。

メリット

グリーンビルディングの主なメリットは以下の通りです。

・エネルギーコストの削減
・企業価値の向上
・環境問題に関心のある企業へのアピールになる
・建物の価値が高い
・優秀な人材が集まる可能性が高まる

省エネ性の高い設備が多く導入されているため、電気・水道代といったエネルギーコストの削減につながります。
また、環境に配慮した建物に入居していることで、企業価値の向上が期待でき、環境問題に関心のある企業へのアピールになるでしょう。
グリーンビルディングは建物としての価値が高いので、自社ビルとして所有していれば、高い資産として保有することが可能です。
さらに建物として快適性が高いため、優秀な人材が集まりやすいという特徴もあります。

デメリット

グリーンビルディングの主なデメリットは以下の通りです。
・認証取得に時間がかかる(特に新築以外の場合)
・建築にかかる費用が高額
・想定していたほどコスト削減を実現できない場合がある

認証制度はさまざまな種類がありますが、取得するまでに時間がかかる傾向があります。
新築の場合は建築時に取得可能ですが、新築以外の物件が設備などの環境を整え、認証申請をする場合、長い時間がかかります。
また、省エネ性が高く通常よりエネルギーコストは削減できますが、建物の使用状況や環境も影響するので、計画通りのコスト削減が実現できるとは限りません。
さらに最新の設備や環境負荷の少ない素材を使うため、建築コストが高額になります。
テナントとして入居する場合も賃料は高めになるでしょう。

大阪市でグリーンビルディング認証をしたビルの事例

実際に大阪でグリーンビルディング認証をしたビルの事例として、大阪梅田ツインタワーズ・サウス、大阪大学箕面キャンパスの2つを紹介します。

大阪梅田ツインタワーズ・サウス

大阪梅田ツインタワーズ・サウスは、阪神電気鉄道株式会社と阪急電鉄株式会社が開発した地上38階建ての超高層オフィスビルです。
2022年5月に全面開業したこのビルは、日本政策投資銀行の「DBJ Green Building 認証」で最高評価(5つ星)を取得しています。
建物の機能としては、屋上や壁面、周辺歩道を緑化したこと、Low-Eガラスや高層部に縦フィンを用いて日射を遮断し省エネ性を高めたこと、最新のLED照明、コージェネレーションシステムを取り入れたことなどが評価されました。
また、テナント・利用者の快適性、危機に対する対応力、多様性・周辺環境への配慮などの観点でも高い評価を受けています。

大阪大学箕面キャンパス

大阪大学箕面キャンパスは、2021年4月に箕面市船場地区に開学したキャンパスです。
日本の大学では初めてアメリカのグリーンビルディング認証「LEED」のゴールド認証を取得しています。
「地球と人にやさしい未来志向のキャンパス」という構想を掲げ、省エネ・省資源・サステナビリティ・低炭素社会の実現を目指し、省エネ性の高い設備、節水能力のある衛生器具、雨水利用などを行った点が評価されています。
さらに空調や照明などの設備は最新の省エネ技術が採用されており、CO2排出量を大幅に削減しています。

まとめ

昨今、地球環境の変化にともない、SDGsやカーボンニュートラルへの貢献に向けた活動に注目が集まっています。
環境への取り組みは、企業にとってイメージアップや企業価値向上につながるので、重要な経営戦略の一つといえるでしょう。
そんな中、環境配慮型建物であるグリーンビルディングは今後さらに普及が進み、一般化していくことが予想されます。

オフィス環境性能や省エネ性能の向上を検討している方は、ぜひハタラクバデザインへお問い合わせください。
オフィスの設計から導入までお手伝いするハタラクバデザインでは、オフィスのデザイン・レイアウト作成だけでなく、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
現在、大阪市周辺で年間200件以上のオフィス施工実績があります。
オフィスにおける各種工事をご検討されている場合は、ハタラクバデザインへお気軽にお問い合わせください。
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この記事の監修者

ハタラクバデザイン 編集部

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