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エルゴノミクス(人間工学)とは、効率性や快適性の観点から人間の生活をとらえ、より活動しやすい環境を作ることを目的とした研究分野です。近年、このエルゴノミクスは家具をはじめとした道具にも応用され、注目を集めています。今回はそんなエルゴノミクスをオフィス環境に取り入れるメリットや方法について解説します。
目次
一般社団法人日本人間工学会によると、エルゴノミクス(人間工学)とは「働きやすい職場や生活しやすい環境を実現し、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術」と定義されています。
引用:一般社団法人日本人間工学会 WEBサイト
以下ではエルゴノミクスが重視される理由と、オフィスに導入する際に身近な椅子から取り入れることについて紹介します。
パソコンを使う業務が幅広くなり、1日中パソコンの前に座って作業する人が増えた現代社会では、エルゴノミクスに基づいたオフィスツールが不可欠です。特にデスクワークによる肩こりや腰痛は多くのビジネスパーソンが持つ悩みであり、何の対処もせずに放っておくと身体の他の箇所へ不調が広がる可能性もあります。
エルゴノミクスは、人間が快適・安全に活動できる状態を目指して、道具や環境を見直す考え方です。「ヒューマンリソースを最大限に活用するための研究」とも言えます。企業ではヒューマンリソースを活かすことで競争力強化につながるため、オフィスや生産現場でエルゴノミクスを取り入れることは非常に重要です。
エルゴノミクスチェアは、疲労軽減・正しい姿勢のサポートなどの機能を持つ椅子です。長時間座ってパソコンで作業することが多い、事務職やデザイン職・プログラマーなどには特に効果が高いでしょう。健康を保ちながらデスクワークをしたい人や、社員の身体的な疲労を軽減して働きやすい環境を作りたいと考える人は、まずはエルゴノミクスチェアをオフィスに取り入れることをおすすめします。
オフィスにおいてエルゴノミクスに配慮するメリットは、主に3つあります。
・身体の疲労を軽減する
・正しい姿勢を保てる
・仕事効率がアップする
以下で詳しく解説します。
エルゴノミクスチェアには、長時間座っていても疲れにくい機能が備わっています。ランバーサポートと呼ばれる背骨の自然なS字カーブを維持できる形状や、体型に合わせて動かせるアームレストなど、体の負担を軽減する機能に優れていることから、デスクワークの際の疲労軽減に役立ちます。
人は長時間座っていると、知らない間に猫背になったり、パソコンの画面に近づきすぎたりしてしまうものです。そんなときもエルゴノミクスチェアを使えば、正しい姿勢を保つことができます。身体に負担がかかる姿勢になりにくいため、肩こりや腰痛・首の痛みなどの予防をはじめ、社員が健康に働くための助けになります。ノートパソコンでは特に画面をのぞきこむような姿勢になりやすいので、パソコンスタンドを併用するとより正しい姿勢が維持できます。
長時間のデスクワークで肩や腰が痛くなってしまうと、集中力が落ちて仕事の効率も下がります。エルゴノミクスチェアを使い、疲れをためないことが重要です。人間工学に基づいた座り姿勢を維持できれば、時間内にこなせる仕事量が向上します。それによって残業の削減やワークライフバランスの改善も期待できるでしょう。
エルゴノミクスチェアにはたくさんの種類がありますが、以下では特におすすめの5つをご紹介します。ぜひ導入の参考にしてください。
ハーマンミラーの「Aeron Chair(アーロンチェア)」は、使いやすさを追求した設計からオフィスチェアの王様とも言われています。腰まわりをサポートする「ポスチャーフィット機能」で、座る人を理想的な姿勢へと導きます。背もたれは通気性がよく熱がこもりにくい材質で、長時間座っていても快適に過ごせるでしょう。
詳細はこちら:ハーマンミラー「Aeron Chair(アーロンチェア)」
オカムラの「Finora(フィノラ)」は、スタイリッシュなデザインとエルゴノミクス機能が両立したチェアです。背面と座面が同時にリクライニングできる「アンクルチルトリクライニング」を採用し、自然な姿勢をキープします。また座面の高さは10cm、座面の奥行きは5cm調節でき、座る人を選びません。無駄のないデザインでオフィス空間を一気におしゃれにしてくれます。
詳細はこちら:オカムラ「Finora(フィノラ)」
オカムラの「Sylphy(シルフィー)」は、エルゴノミクスチェアの中でもとても人気のある商品です。座る人の体型や好みに合わせて背もたれのカーブが調節できる「バックカーブアジャスト」が大きな特徴で、リクライニングが前傾・直立・後傾と細かく設定できる点も便利です。座面のクッション性が高く、長時間座っても疲れにくい設計がなされています。
詳細はこちら:オカムラ「Sylphy(シルフィー)」
エルゴヒューマンの「PRO2」は、腰を支えるランバーサポートが背骨のS字ラインに最適にフィットして疲れにくい姿勢を維持します。座面の高さ・奥行き・リクライニングが手元のレバーで調整できるのも便利なポイントです。アームレストも高さ・奥行き・幅・角度の細かな変更ができ、座る人の好みにぴったり合った形状にカスタマイズできます。
詳細はこちら:エルゴヒューマン「PRO2」
スチールケースの「Karman(カーマン)」は、「宇宙空間のように重力を感じさせない座り心地」がコンセプトのチェアです。布部分の多くは独自素材のメッシュでできており、身体にフィットして背中や太ももに負担がかかりません。背骨の動きに背もたれが添う「ライブバックシステム」によって姿勢の変化にも柔軟に対応します。
詳細はこちら:スチールケース「Karman(カーマン)」
エルゴノミクスチェアを選ぶ際は、いくつか注意すべきポイントがあります。事前にしっかりチェックして、椅子選びの失敗を防ぎましょう。
机と椅子の高さが合わないと、ますます疲れがたまる原因となってしまいます。椅子に座って机に手を置いたとき、ひじが90度程度になる状態が理想です。また、椅子に座る際は座面にできるだけ深く腰掛け、足を垂直におろして足裏全体が床につくようにします。この正しい座り方ができる椅子かどうか、購入前に実物でチェックすると良いでしょう。
オフィスによっては、フリーアドレスなどで椅子に座る人が毎日変わる場合もあります。性別や体型によってちょうどよい椅子は人それぞれですので、エルゴノミクスチェアは調整機能があるものを導入しましょう。ひじ掛け・背もたれの角度・座面の角度などが調整できるものなら、様々な人が座った場合も対応が可能です。
エルゴノミクス(人間工学)に基づいたオフィス家具は、社員の健康増進と生産性の向上に効果的です。「エルゴノミクスを何から取り入れればいいか迷う」という方は、まずは椅子から導入を検討してください。正しい座り姿勢の維持によって、身体の疲労軽減や集中力アップが実感できるはずです。
黒田生々堂では、オフィスのレイアウトや使いやすさの向上に関するあらゆるお悩みに対応しています。自社のオフィス環境が快適かどうか見直したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
オフィスの見直しを検討している方は、ぜひハタラクバデザインへお問い合わせください。
オフィスの設計から導入までお手伝いするハタラクバデザインでは、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
複数の有資格者を保有しており、現在、大阪市周辺で年間200件以上のオフィス施工実績があります。
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