
サテライトオフィスとは?3つの種類と5つのメリットを解説
近年、企業の働き方が多様化する中で注目を集めている「サテライトオフィス」。
サテライトオフィスは、企業が本社以外に設ける小規模なオフィスで、働き方の多様化を促進します。この環境を最大限に活用するためには、適切な設備の選定が重要です。本記事では、サテライトオフィスの種類と設置する場合の注意点について詳しく解説します。
サテライトオフィスとは?
サテライトオフィスとは、企業の本社とは別の場所に設置される小規模なオフィススペースのことを指します。
このオフィスは、社員がより働きやすい環境を作ることを目的に、本社から離れた場所に設置されることが一般的です。テレワークが急速に普及する中で、サテライトオフィスは通勤時間を短縮し、働き方の柔軟性を高めるための有効な手段として注目されています。

サテライトオフィスの3つの種類
●都市型 都市部に置き、主に外回りの営業が帰社せずとも仕事ができるように主要拠点に置かれます。 外出先からより近いオフィスに戻って業務を行えるため、営業担当の負担の軽減や移動時間の削減に繋がるため、業務効率の向上が期待できます。
●郊外型 通勤時間の短縮や介護・育児との両立が目的とされ、主に郊外のベッドタウンに置かれます。 通勤時間や通勤によるストレスを軽減できるため、郊外に住む社員のライフワークバランスの改善や業務パフォーマンスの向上が期待できます。
●地方型 自然に囲まれた環境での生活実現や、二地域就業によるBCP(事業継続計画)、雇用の促進などが期待できます。また、災害等のリスクの分散などの目的としても設置されます。 地方出身者の雇用増加や本社が何かの災害に巻き込まれて事業がストップしてしまった場合にも、事業継続が可能な点が地方型のメリットです。地方型のサテライトオフィスは、BCPの一環として、リスク分散にもつながります。
サテライトオフィスのメリット
1.通勤時間・交通費の削減
1日の平均通勤時間(往復)は日本は約1時間10分、と言われています。 しかしある調査では”通勤時間が30分を超えるとストレスを感じるようになってくる”との結果もあり、通勤ストレスの少ない社員の方が仕事の満足度が高く、残業時間も少ない傾向が見られました。

通勤時間が1分増えるごとに、仕事とプライベート両方の満足度が低下し、ストレスが増え、メンタルヘルス(心の健康)が悪化するとも言われています。
通勤ストレスが低いほど仕事満足度が高い? 通勤ストレスがワーカーの満足度に与える影響 引用元:ザイマックス
サテライトオフィスの最大のメリットは、社員の通勤時間を大幅に短縮できることです。オフィスが自宅に近い場所にあると、日々の通勤ストレスが減少し、社員の満足度や生産性向上に繋がります。
2.働き方の柔軟化
オフィスが複数拠点に分散していることで、働き方の選択肢が広がります。社員は自身の生活状況に応じてオフィスを選択でき、リモートワークとのハイブリッドな働き方が可能になります。
3.災害リスクの分散
自然災害やその他の緊急事態が発生した際、一か所に社員が集中しないため、業務の継続性が確保しやすくなります。このリスク分散は特に重要な観点です。
4.人材確保
地域に縛られることなく、多様な場所から人材を採用することができます。地方在住の優秀な人材も積極的にターゲットにすることが可能になります。
サテライトオフィスを設置する場合の注意点
1.ロケーションの選定
オフィスの設置場所は、業務内容や従業員の住んでいる地域を考慮して決定します。交通の便が良く、利便性が高い場所を選ぶことで、通勤の負担を減らすことができます。
コストの管理
サテライトオフィスの設置には、賃料や設備費用がかかります。初期コストと運用コストを含む予算をしっかりと管理し、無理のない計画を立てることが重要です。
インフラの整備
ITインフラの整備は必須です。特に、ネットワーク環境やセキュリティ体制を整えることで、リモートワークや事業運営の支障を防ぎます。
コミュニケーションの最適化
サテライトオフィスと本社間でのコミュニケーションは重要です。ビデオ会議システムやチャットツールを導入し、日々の連携をスムーズに保ちましょう。
企業文化の統一
異なる拠点を持つ場合、企業文化の違いが生じやすくなります。定期的に社内イベントを開催するなどして、企業の一体感を高める対策を講じましょう。
サテライトオフィスに最適な設備の特徴
1. 通信環境
安定した高速インターネットは、サテライトオフィスの必須条件です。リモートワークをサポートするため、光回線や5Gの導入を検討し、VPNといったセキュリティ対策も欠かせません。
2. 柔軟なオフィス家具
フリーアドレスデスクやモジュール式家具は、サテライトオフィスに最適です。必要に応じてレイアウトを変更可能な家具は、限られたスペースを効果的に利用します。
3. 会議用設備
オンライン会議の増加に対応し、ビデオ会議システムを完備した設備を導入します。高品質のスピーカーマイクセットや大画面ディスプレイを備え、円滑なコミュニケーションを支援します。
4. セキュアな収納設備
重要な書類や電化製品を保管するためのロッカーやキャビネットを用意します。電子キーやセキュリティボックスを備えることで、情報の漏洩を防ぎます。
5. 快適な空調システム
スペースの規模や設置環境に応じて適切な空調を整えることは、サテライトオフィスの快適性に直結します。エコで効率的な空調設備を採用し、快適な作業環境を維持します。
サテライトオフィスを試せる制度や補助金
●おためしサテライトオフィス 総務省が実施している、企業がお試しでサテライトオフィスを利用できる制度です。 いきなりサテライトオフィスの拠点を開設し実施するとなると、うまくいかないリスクがありますが、環境が整っているところで事前に試すことができ、メリットや課題を把握することができます。 総務省:おためしサテライトオフィス
●補助金などの支援も サテライトオフィス等開設支援事業補助金など、サテライトオフィスの支援など を行っている自治体もあります。
サテライトオフィスの設置は実績が豊富なハタラクバデザインへご相談ください。
この記事では、サテライトオフィスの基本的な概念から、その導入によるメリット、設置する場合の注意点を解説しました。サテライトオフィスは働き方改革の一環として、多くの企業にとって新たな可能性を提供してくれます。この記事の情報をもとに、自社の働き方に合わせたサテライトオフィスの活用を検討してみてください。
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