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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2023/09/05
空間を区切る以外にも会話漏れなどの防音対策として導入される企業が多いのですが、造作壁とパーティションでは遮音性が大きく異なります。
今回はパーティションと造作壁の特徴や違いについてご紹介したいと思います。
目次
参考:オフィスの音環境に関するアンケート調査結果/コクヨエンジニアリング&テクノロジー株式会社
ある調査ではオフィスで就業している方の約6割が、役員クラスではなんと8割の方が会議や商談中の会話漏れが気になると回答しており、オフィスの防音対策にを問題視する企業も少なくありません。
そこでよく検討されるのがパーティションや造作壁の設置なのですが、それぞれ遮音性の高さや工事にかかる期間、費用などが大きく異なります。
パーテーションは、スチール製やガラス製など様々な種類があり、費用や工事期間も造作壁と比べてかからないため、オフィス空間を仕切る場合によく使用されます。
移転やレイアウト変更を行う際にも、別の場所に再利用することができますが、遮音性は造作壁よりも劣るため、防音対策等で使用される場合は注意が必要です。
壁を新たに設置する方法です。
木材や軽量鉄骨などからオーダーメイドで造るため、希望のデザインにすることができます。
パーテーションのように隙間ができないので、遮音性が最も優れています。
ただ、使う資材や施工範囲が広い場合は費用が高くなる可能性があるので注意が必要です。
取り外しが可能な施工パーテーションは、上部と天井の間にわずかな隙間が空いており、この隙間から外の部屋に音が漏れることが原因の1つです。
防音性を重視する場合は上部と天井の間に隙間のない「欄間クローズ」タイプのパーテーションの使用や吸音材を活用されることをおすすめします。
吸音効果や遮音効果の低い素材を使用している場合、音が振動や衝撃となって伝わってしまうことがもう一つの原因です。
◆パーティション
パーティションの種類によって防音性も異なります。
パーティションの種類によって遮音性が異なるのですが、天井や床に固定して取り付けるため、隙間から音が漏れやすい傾向があります。
【スチールパーティション】
遮音性:★★★
デザイン性:★★
防音性が特に優れているのがパーティションです。
吸音材を中に入れてさらに防音性を高めることもできます。
★遮音性の目安:遮音性が高いため、会話漏れはほとんど起こりませんが、天井の間にわずかな隙間があるため、会話がない場所では会話が聞こえてしまう場合があります。
参考:21シリーズ/コクヨ
【ガラス製パーティション】
遮音性:★★
デザイン性:★★★★
防音性はそれほど高くありませんが、ガラスが2重になっているタイプを使用することで効果を高めることができます。
「開放感」を保ったまま防音性を高めることができるのでデザイン性を重視したい場合におすすめです。
★遮音性の目安:天井との隙間から少し音が漏れるため、会話や雑音などがない空間では会話が漏れてしまう場合があります。
参考:フレア/Okamura
【アルミ製パーティション】
遮音性:★
デザイン性:★★
防音性はスチールパーティションに比べ劣ります。
アルミパーティションは吸音材を入れることもできないので、防音対策目的での使用は向いていません。
◆造作壁
遮音性:★★★★★
デザイン性:★★★★★
遮音性やデザインの自由度が高く、グラスウール入れたりボードの素材を変えることで防音性・遮音性、不燃性高められるため、デザイン性と機能性の両方を重視される場合におすすめです。
反面、パーテーションのように移動や再利用ができない点や、施工期間が長い点には注意が必要です。。
★遮音性の目安:会話や音がない場合でも仕切り内の音が漏れることはないため、安心して使用できます。
◆パーティション
パーティション工事にかかる日数はおおよそ1日~2日程度です。
◆造作壁
施工範囲にもよりますが、3~4日程度が目安です。
◆パーティション
パーティションの設置にかかる費用はおおよそ15万~20万円前後です。
◆造作壁
造作壁はオーダーメイドのため、一般的に費用は高くなりがちです。
ただし、近年の価格の高騰から、場合によっては造作壁の方が価格が抑えられるケースもあります。
規模やデザインによって価格は変動しますが、造作壁にかかる費用は1平米あたりおおよそ10〜30万円前後です。
◆パーティション
パーティションは再施工できることが最大の特徴です。
レイアウト変更や移転を伴う場合でも解体し、別の場所へ設置しなおすことができます。
◆造作壁
造作壁は再施工はできません。
移動などの自由がきかないため、レイアウト変更や移転を行う場合には取り壊さなければなりません。
パーティション以外にも、吸音材や断熱材を使用することで遮音効果を高めることが可能です。
ここからは吸音材・断熱材の種類と特徴をご紹介します。
ガラスを主原料に、石灰石などを加えてつくられた鉱物繊維です。
グラスウールは、ガラスを高温で溶かし、細い繊維にして綿状にしたもので、断熱性や不燃性、耐久性に優れているため、主に断熱材や不燃材、吸音材に利用されています。
スチールパーティションや造作壁に施工可能です。
◆グラスウールのメリット
【断熱性】
ガラスが繊維状に加工されており、繊維と繊維の間に無数の空気の層ができることで、高い断熱性を発揮します。
繊維が細く、密度が高いほど性能が高く、高性能グラスウールと呼ばれるものも存在します。
グラスウールの密度は「K(1立方メートルあたりの重さ)」を用いて表示されており、数値が大きくなるほど断熱性が高いことを表しています。
【吸音性】
内部に空気を多く含んだ無数の層があるため、吸音性にも優れています。
厚みが増すほど吸音性が上がり、密度が高いほど高周波数域の吸音率が高くなります。
【コストパフォーマンス】
グラスウールは安価で機能性が高く、加工しやすい点からコストパフォーマンスに優れています。
また、人体にも安全でリサイクルガラスを使用するなど、環境にもやさしい素材です。
◆デメリット
湿気や水に弱く、繊維に水が入ってしまうと断熱性が下がってしまいます。
水や湿気から守るためには、別途撥水加工が必要になります。
また、アルミパーティションへの施工はできません。
鉱物を原料につくられた人工の鉱物繊維です。
ロックウールは、「高炉スラグ」や、「天然岩石」を高温で溶かし、繊維状に加工したもので、耐火性や耐久性、防音性に優れており、主に断熱材や防音材に利用されます。
◆ロックウールのメリット
【耐火性】
ロックウールは鉱物由来の素材のため、耐火性に優れ、また湿気にも強いといった性質があります。
グラスウールが200℃程度なのに対し、ロックウールは600℃程度まで耐火性があります。
【吸音性】
繊維の間に詰まっている空気の層が音を吸収するため、吸音性にも優れています。
密度が低くく、薄いと吸音率が低くなりますが、その場合は厚みを増やせば上げることが可能です。
今回はパーテーションや造作壁の防音効果についてご紹介させていただきました。
会議や商談の会話漏れは安心して会議を行えないだけでなく、集中力の低下や情報漏えいに繋がってしまう場合もあります。
オフィスの移転を検討される場合は防音性も重視し社員が安心して会議や商談を行えるオフィスづくりを心掛けましょう。
オフィスデザインからレイアウト、移転までお手伝いするハタラクバデザインでは、豊富な知識と実績を活かし、一つひとつの企業の働き方にぴったりのオフィスデザインを提案いたします。
オフィスのデザイン・レイアウト作成だけでなく、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
自社の働き方やコンセプトに合ったオフィスをお探しの方や、既存のオフィスに課題を感じている方は、ハタラクバデザインへお気軽にご相談ください。
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