
造作壁(LGS壁)のメリットとは?内装工事の事例や種類、設置する場合の注意点について解説します。
オフィスの空間設計において、造作壁とパーテーションのいずれを選ぶべきか、迷うことがよくあります。この記事では、造作壁のメリットと、パーテーションとの違いを詳しく解説します。選び方のポイントを理解することで、最適な空間を作り上げましょう。
目次[非表示]
オフィス造作壁(LGS壁)とは?
オフィス造作壁は、オフィス空間において仕切りや壁面を形成するためのカスタマイズされた構造物を指します。
これらの壁は、通常の壁と異なり、造作によってデザインや機能を柔軟に変更できるため、企業のニーズに応じて最適な空間を作り出せます。
また、造作壁は耐久性があり長期間使用できるのが特徴です。オフィスのレイアウトを頻繁に変更する必要がない場合、造作壁は優れた選択肢となります。一般的なパーテーションと比較して、より安定性があり、高級感を演出することが可能です。
造作壁とパーテーションの違い
1.設置の目的と期間
造作壁は、しっかりとした区画や音の遮断を求める場面に適しており、長期間の使用を前提としています。
それに対し、パーテーションは短期的な使用や頻繁なレイアウト変更を伴う環境に適しています。
2.カスタマイズ性と柔軟性
造作壁はデザインにおいてカスタマイズ性が高いですが、後からの変更は難しくなります。
パーテーションはカスタマイズ性こそ限られるものの、配置替えの柔軟性が高いため、様々な業務状況に対応できます。
3.コストと時間
一般に、造作壁は施工にかかる時間とコストが高くなります。
それに対し、パーテーションは比較的手頃なコストで、急ぎで空間を仕切る際にもすぐに設置できる利点があります。
造作壁を活用するメリット
オフィス造作壁は、企業の生産性向上やコミュニケーション促進にも寄与します。以下にその具体的な利益を紹介します。
1.音環境の改善
オフィス内の騒音問題は多くの企業で悩まされる課題の一つです。造作壁には、音を遮断する効果があり、周囲の喧騒から業務に集中できる環境を整えられます。特に、電話対応や集中作業が多い部署では、このような音環境の改善が重要です。造作壁で区切られたスペースであれば、雑音を気にせずに業務を遂行できるので、社員のストレス軽減にも寄与します。
2.プライバシーの確保
オフィスでは、時にプライバシーが求められる会話や作業があります。造作壁を利用することで、簡単にプライベートなスペースを作ることができ、社員が安心して業務に取り組める環境を実現できます。また、外部からの訪問者に対しても安心して会話を楽しめる空間を設計することができるため、機密情報の漏洩リスクを低減し、社員や取引先の信頼性の確保にも寄与します。
3.デザインの自由度の高さ
オフィス造作壁は、デザインの自由度が高いです。そのため、企業のブランドイメージや理念に合わせたデザインの壁を作ることができます。これにより、オフィス全体が統一感あるビジュアルとなり、来客に対しても良い印象を与えることができます。
オフィスの造作壁の種類
クロス仕上げ
クロス仕上げとは、壁面に布や紙、ビニールなどの素材を貼って仕上げる手法です。
クロスは、デザインのバリエーションが豊富で、簡単に取り換え可能なため、オフィスの雰囲気を容易に変えられることが特徴です。
ダイノックシート仕上げ
ダイノックシート仕上げとは、ポリ塩化ビニール製の装飾シートを用いて壁面仕上げを行う手法です。
このシートは木目調、メタル調、ストーン調など、さまざまなデザインがあり、壁に貼ることで簡単に雰囲気を変えることができます。
コストパフォーマンスの高く、メンテナンスも手軽といったメリットがあります。
塗装仕上げ

塗装仕上げは、オフィスの壁にペイントを施すことによって、その空間の美観や機能性を高める仕上げ方法です。
多様な色や質感を選ぶことができるため、企業のブランドイメージに合わせた空間作りが可能です。
タイル仕上げ
タイル仕上げのオフィス壁は、セラミックやガラス、天然石などのタイルを使用して、壁面を飾った施工方法です。
他の壁仕上げに比べて費用が高い傾向にありますが、タイルは非常に耐久性に優れているため、特に、人の出入りが激しい通路やエントランスなどに最適で、長期にわたってその美しさを保ち続けられます。
エコカラット仕上げ
エコカラットは多孔質なタイル素材で、壁に貼ることで湿度調節やにおいの軽減、空気中の汚れを低減する効果が期待できます。
費用がやや高めですが、湿気が過剰な時は吸収し、乾燥している時は放出することで、常に人にとって快適な湿度に保とうとする性質があるため、健康的で快適な作業環境づくりにも役立ちます。
オフィスに造作壁を設置する場合のポイント
オフィス造作壁を設置する際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
1.デザインの決定
最初にどのようなデザインの壁を設置するかを考えましょう。
色合いや素材選びがこの段階で重要になります。
企業のブランドカラーや雰囲気に合わせたデザインを選定することで、調和の取れた空間を実現できます。
2.空間の測定
設置するスペースの正確な測定も鍵となります。
予定している壁のサイズをしっかりと把握し、事前にレイアウトをシミュレーションすることで、実際に設置する際の無駄を省くことができます。
3.施工業者の選定
信頼できる施工業者を選ぶことも重要です。
過去の実績やお客様のレビューを参考にし、適切な業者と連携を図ることで、安心の施工が期待できます。
また、アフターサービスの充実度も確認しておくと良いでしょう。
4.予算の設定
造作壁の導入には予算がかかります。
材料費や施工費用、設計費用を含めた総合的な予算をあらかじめ設定し、計画的に進めることで、思わぬ費用が発生するリスクを減らします。
これらのポイントを意識することで、オフィス造作壁の施工が円滑に進み、期待通りの結果を得ることができます。
オフィスに造作壁を設置する場合の注意点
移動ができない
造作壁は固定された壁であるため、一度設置すると容易に移動できません。オフィス内でのフレキシブルな変更が困難となり、レイアウト変更のたびに大がかりな工事が必要となることがあります。そのため、設置する際には、適切な場所を選定することが非常に重要です。
コスト
造作壁を設置するには、一定の初期投資が必要です。特に質の高い材料やデザインを選ぶ場合、コストがかかることがあります。施工方法や壁材により費用が大きく変動するため、予算に応じて選択肢を検討することが重要です。
また、設置後に変更が難しいため、長期的な視点での設計が求められます。
音漏れの可能性
造作壁は完全な防音性を持たないことが多く、隣接する部屋やスペースからの音が漏れることがあります。特に会議室や集中スペースとして使用する場合、音漏れ対策が必要でになる場合があります。
造作壁のデザイン事例
造作壁を使用した集中ブース【株式会社黒田生々堂 本社オフィス MELANGER―メランジェ―】
集中ブースに造作壁を使用することで、音や視覚的な刺激を遮断する役割を果たし、業務に集中しやすくなります。また、多様なデザインが可能で、オフィス全体のインテリアに調和させることが可能です。
エントランス壁・受付カウンターの造作壁【白石工業株式会社 白石カルシウム株式会社 東京本社様】
取扱商材を、エントランス壁・受付カウンターの漆喰の原料に使用し、造作した事例です。
事例はこちら:白石工業株式会社 白石カルシウム株式会社 東京本社様
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