
ファミレス席は必要?社内導入のメリット・デメリットやポイントを解説
ファミレス席は現代の柔軟な働き方や業務効率化などに適している、人気のオフィスレイアウトです。コミュニケーションの活性化やスペースの有効活用など、オフィスの課題に合わせて導入すると、より効果的に活用できるでしょう。 本記事では、オフィスでのファミレス席の特徴やメリット・デメリット、導入する際のポイント、レイアウト事例を解説します。
ファミレス席とは? 特徴や導入背景
ファミレス席とはテーブルとソファを配置した、ファミレスによくあるボックス席です。これまでのオフィスは会議室や個室での間仕切りが一般的でしたが、ファミレス席ではほどよいセミオープン・セミクローズドな空間に仕上げられます。 近年ではフリーアドレスや仮眠室など、業務効率の向上を目指した新しいオフィスデザインが人気です。ファミレス席もまた社員同士の交流や限られたオフィス空間の活用に役立っています。テレワークでコミュニケーションが希薄になりがちでも、出社時は社内のファミレス席で交流する、開放的な空間で意見交流を活発にするなど、企業の目的に合わせて導入できるでしょう。
ファミレス席を導入するメリット
オフィスにファミレス席を導入すると、次のようなメリットがあります。
- 用途を限定せず利用できる
- コミュニケーションをとりやすい
- 空間作りの柔軟性が高く有効活用できる
3つのメリットを具体的に解説します。
用途を限定せず利用できる
オフィスでのファミレス席は広くオープンな環境でありながら、レイアウト次第でセミクローズドにもできるため、用途を限定せずに利用できます。例えば、会議室は機密性の高い話題の際に利用する、ランチは休憩室など、場所によって用途が決まっていました。一方でファミレス席は、簡易的なミーティングや来客対応、ランチなどの食事、休憩での利用も可能です。開けた空間でリラックスできるため、来客対応や会議などでも話が弾みやすいでしょう。多目的利用を可能にするとファミレス席の活用が活性化されます。
コミュニケーションをとりやすい
ファミレス席はフルクローズドではない分、気構えずにリラックスできるため、コミュニケーションをとりやすいでしょう。会議室でのミーティングで緊張して気構えてしまう人や発言がしにくい人でも、ファミレス席だとリラックス感を得られて発言しやすくなります。 コミュニケーションが活性化するファミレス席では、クリエイティブな発想も生まれやすいでしょう。
空間作りの柔軟性が高く有効活用できる
ファミレス席は狭い空間やデッドスペースにも設置できるため、限られたオフィス空間を有効活用できます。会議室や応接室などの別室を用意するには広い面積が必要ですが、ファミレス席は空きスペースに設置できるため導入しやすいでしょう。 空き空間に合わせてソファの設置をアレンジできるのもメリットです。向かい合わせのソファで4人席、コの字形ソファで6人席など柔軟に設置できます。
ファミレス席を導入するデメリット
オフィスでのファミレス席の導入には、次のデメリットもあります。
- 利用人数が限られる
- 話を第三者に聞かれる
- 騒音が気になる
3つのデメリットを詳しく解説します。
利用人数が限られる
ファミレス席は座れる人数が限られているため大人数での利用が難しいです。ソファ設置の際に4人掛けや6人掛けなどを選べるものの、人数が上回る場合は会議室のような広い場所が必要になります。 椅子を持ってきて席を増やすのは可能ですが、ソファ席を一時的に増やすのは難しいです。利用人数が限られるのはデメリットでしょう。
話を第三者に聞かれる
内部や個別で話すべき機密性の高い情報は、ファミレス席だと第三者に聞かれてしまう可能性があるのがデメリットです。フルオープンではないため、つい機密情報を話してしまいそうになるかもしれませんが、ファミレス席は第三者が聞きやすい環境である点には注意しなければなりません。 第三者に漏れてはいけない内容は会議室や個室で話すなど、話す内容に応じて場所を選ぶ必要があるでしょう。
周囲の音が気になる
ファミレス席はファミリーレストランのように隣の席の人の声や会話が聞こえやすく、静かな環境を保てない点もデメリットです。一人で集中して作業したいときは、周りの音が気になってしまい、業務効率が下がる場合もあるでしょう。 議論が白熱しそうな場合は、オープン環境ではなくフルクローズドな場所を選ぶといった配慮も必要です。業務内容に適した場所を選びましょう。
ファミレス席の導入ポイント
ファミレス席の導入は次の3つのポイントを意識すると、有効活用できて業務効率の向上も期待できます。
- 予約制にするかどうかを決める
- 個室ではないけど個室のようなセミクローズドな空間にする
- 多目的利用を可能にする
「会議室が空いていなかったから、ファミレス席で会議しよう!」という場合に、ファミレス席も埋まっていたら非効率でしょう。ファミレス席の一部を予約可能としたり、時間制にしたりとルールを決めると利用しやすくなります。 また、壁を作ったり、ソファの背もたれを高くしたりとセミクローズドな空間を作ると、簡易的な打ち合わせや会議でも活用しやすいです。会議だけではなく食事や休憩も含めて多目的利用を可能にして、ファミレス席のメリットを生かすとよいでしょう。
ファミレス席のレイアウト事例
ファミレス席のアレンジ次第では、社員の人気スポットになるでしょう。ここでは、ファミレス席のアレンジ事例を一部紹介します。
- キャスター付きソファで柔軟な空間作り
- 背もたれが高いソファで個室のような空間へ
- 窓際でリラックスできるファミレス席へ
ファミレス席のソファにキャスターを付けると、オフィス空間をより柔軟にアレンジしやすくなります。また、ソファに座った際に頭が隠れる高さの背もたれだと壁に囲まれたようなクローズド感が生まれ、周囲を気にせずに話しやすいでしょう。ソファ席を設置する場所も窓際で開放感を出す、屋根を付けて秘密基地感を出すなどの工夫が可能です。
ファミレス席で業務効率向上を目指そう
ファミレス席は狭い空間を有効活用して設置ができ、セミクローズドな空間を作り出せます。リラックスできる雰囲気はクリエイティブな意見交換を生んだり、コミュニケーションを活発にしたりと、さまざまなメリットがあるでしょう。 ファミレス席のレイアウト次第では生産性や課題解決にもよい影響をもたらすため、導入を検討している場合にはプロへの相談がおすすめです。「ハタラクバデザイン」では、オフィスデザインをとおしてお客様の課題解決に貢献しています。オフィスデザインに関するお悩みやご相談などはお気軽にお問い合わせください。