大阪でオフィス移転・オフィスデザイン(内装)ならハタラクバデザイン
BLOG
オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ
更新日:2024/09/26
寒い季節は、手足の末端や下半身が冷たくなり、「業務に集中できない」「手がかじかんで作業がしづらい」と悩む人が多くなります。特に女性は冷え性になりやすい人が多く、男女共同で過ごすオフィス内では、空調問題で頭を抱えることもあります。
女性は「寒いから空調の温度を上げてほしい」と思っても、男性は「暑いから空調の温度を下げてほしい」という意見が多く、結局、どちらかが譲ることになり不満が生まれてしまいます。
また、働く女性2000人を対象にした意識調査では、ストレスを感じるオフィスについて調査したところ、第2位に空調の設定が極端すぎる(寒すぎる・暑すぎる)オフィスがランクインしています。オフィスでは、こうしたストレスを解消し、従業員全員が心地よく過ごすことができる環境づくりをすることが大切です。
参考:株式会社 SYNTH「ビジネスウーマンのオフィス環境に関する意識調査」
本記事では、オフィスの寒さ対策の必要性や、適切なオフィスの室温、従業員個人ができる寒さ対策、企業側ができるオフィスの寒さ対策について解説していますので、参考にしてください。
目次
まず、オフィスの寒さ対策はなぜ必要かを知る必要があります。実際に、オフィスの寒さを感じている当事者であれば、寒さ対策の重要性を体感していますが、暑がりな人にはわからない可能性があるので解説します。
同じオフィスで働いていても感じ方は人によって違いがあるため、調節は難しいですが、オフィスの寒さは冷え性だけでなく、めまいや自律神経失調症などを引き起こす可能性があります。肩こりや腰痛、神経痛などオフィスワーカーであれば多くの人が抱える体の問題を促進させ、女性は月経困難症などの生理障害が起こる可能性もあります。
また長時間、寒いオフィス内に居続けることで、体への負担が大きくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器障害を引き起こす可能性もあります。大切な従業員の健康を守るために、オフィスの寒さ対策をすることは重要です。
参考;J-Stage 暑熱、寒冷環境下での作業に伴う健康リスクと予防方策
2005年にアメリカのコーネル大学で、働く環境が仕事のパフォーマンスにどう影響するかを研究しました。オフィスの室温の変化の影響を調べる研究では、室温を22度から25度に変更したところ、タイピングミスが44%減少し、入力文字数は150%増加する結果となり、オフィス環境の変化は仕事のパフォーマンスに影響することが分かりました。
寒いオフィス環境で作業すると、ミスが増えるだけでなく、1時間あたりの労働コストが10%も増加する可能性があり、業務効率の低下を引き起こしてしまいます。
参考:CORNELL CHRONICLE Study links warm offices to fewer typing errors and higher productivity
空気調和設備を設けているオフィスの場合は、オフィス環境の気温を18度以上28度以下になるように努めなければいけないと、労働安全衛生法に基づく「事務所衛生基準規則」で定められています。また、オフィス内の温度が10度以下の場合、暖房などで温度調節をする義務があります。これに違反した場合は、会社と代表に「50万円以下の罰金」または「6か月以下の懲役」が科される可能性があります。
法律で、一定の基準を設けられているため、企業はオフィスの寒さ対策に努める必要があります。しかしながら、定められた温度が適切なオフィス環境ということではなく、オフィス外の気温や、オフィス内にいる従業員数、オフィス環境、従業員が感じる温度によって柔軟に調節をすることが大切です。
事務所衛生基準規則では、室温だけでなく相対湿度に関しても、40%以上70%以下になるように努めなければいけないと定められています。
さらに、冬季オフィス環境における温湿度の実態と健康影響の調査では、冬場の低湿度のオフィス環境では、皮膚や粘膜の乾燥によるトラブルや、粘膜が乾燥することによる風邪などの呼吸器疾患など、健康被害につながる可能性があると述べられています。
オフィス温度だけでなく、湿度調節も重要で、特に湿度が下がる冬場には気を付けなければいけません。
参考:独立行政法人労働安全衛生総合研究所 冬季オフィス環境における温湿度の実態と健康影響
健康被害を引き起こさず、業務効率を低下させないために、オフィスでの寒さ対策は積極的に取り入れる必要があります。まずは、従業員が個人でできるオフィスの寒さ対策を紹介します。
内側が裏起毛になっているタイプのインナーや、温かい空気を保持する機能を持つ繊維で作られたインナーなど、多くのメーカーで保温性に優れたインナーが販売されています。特に、冬場はオフィス内で過ごす以外にも、出勤時の寒さ対策にもなるのでおすすめです。
夏場など、オフィス内の空調温度が低く、暑がりな人に空調温度が調節されている場合は、自分のためだけに空調を上げてもらうことに抵抗がある場合もあります。その場合は、カーディガンなど羽織れる上着を用意しておくことで、周囲に合わせながら寒さ対策ができます。また、体温が温まるとすぐに脱ぐこともできるため、体温調節に便利です。
足元が冷える人は特に、上着だけでなくブランケットを活用することで全身の保温ケアができます。特に女性は、足元から冷える人も多く、座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事の場合に、むくみやすくなってしまいます。体のむくみは、疲れやすくなってしまうリスクや、免疫の低下にもつながる恐れがあります。健康被害を引き起こさないために、しっかり足元の寒さ対策をすることが重要です。
体の冷えは、体の中から温めることで大きく改善します。温かい飲み物や、生姜ドリンクなど体を温める飲み物を飲むことで体の芯から温まります。12月~2月の真冬には、上着やブランケットなどの体の外部を温める対策だけでなく、体の中を温め、代謝を上げる食生活にも気を付けることが大切です。
おなかの冷えや、肩や腰まわりなどピンポイントで冷えを感じる場合は、保温効果が持続する湯たんぽやカイロを活用して、寒さ対策をすることがおすすめです。貼るタイプのカイロは、出勤時や出張などでオフィス外にいる場合など、幅広く活用されています。また、人によって寒さの感じ方に違いがあるので、シチュエーションや感じ方に合わせた寒さ対策ができる汎用性があります。
従業員個人だけでなく、企業側もオフィスの寒さ対策を積極的に取り入れることで、従業員のエンゲージメントの向上や、業務効率の向上を図ることができます。では、企業ができるオフィスの寒さ対策を紹介します。
まずは、オフィス内のエアコンの温度設定の見直しが必要です。従業員に匿名でアンケートを取り、現状のオフィスの室温に関する意見を聴取しましょう。寒いと感じている人と、そうでない人の比率を把握し、希望するオフィス改善内容のヒアリングも欠かさず行うと良いでしょう。
小型の卓上ヒーターや足元におけるストーブを導入することで、オフィス内の寒さを感じる人だけが寒さ対策することができます。寒さの感じ方は人によって違いがあるため、従業員ごとに合わせた寒さ対策ができるので便利です。
本サイトを運営する黒田生々堂が、オフィス用品を取り扱うアスクル販売代理店として用意する注文ページでも、卓上ヒーターや足元ストーブの購入が可能です。
外の気温の影響を受けやすい窓際や出入口付近、冷たい空気を直接受けやすい冷房の真下など、場所がありに個人デスクが設置されていると、体温が低下し業務に集中できません。フリーアドレスのデスクを採用すると、業務しやすい場所を自分で選択できるので、それぞれの判断で寒さ対策ができます。
フリーアドレスを導入について、以下のオフィスレイアウトのサービスページでもご覧いただけます。
体が温まる飲み物を飲む習慣ができることで、代謝が上がり、寒さを感じにくい身体づくりができます。個人で持参するだけでなく、企業側が福利厚生やオフィスコンビニなどを活用し、事前に用意することで、寒さ対策と従業員のエンゲージメント向上を図ることができます。
ワンフロアのオフィスなど、広い空間の場合、暖房の温かい空気が行き届かず、室温が温まらないエリアができてしまいます。そこで、パーテーションを設置して空気の流れを変えることで、空調の効果が変わる可能性があります。
外の気温が影響して、エアコンの温度を上げてもオフィス内の室温が温まらないことがあります。オフィスの窓から、寒さが伝わっている場合は、断熱窓に変更することで、室温を保つことができます。断熱窓は、ガラスの枚数の違いや空気層の厚さによって断熱効果が高くなります。また、既存の窓に断熱シートを貼り断熱効果を高めることで、コストを抑えた寒さ対策が可能です。
オフィスが遮熱効果がない場合は、室内の温度が外に逃げてしまう可能性があります。遮熱シートを壁に施工することで、ストーブや電気ヒーターなどで温められた室内の輻射熱が外に出るのを防ぎ、冬のオフィスの寒さ対策に役立ちます。
オフィスの寒さ対策を、従業員側だけで対策するのには限界があり、不満が生まれてしまう可能性があります。従業員が心身ともに健康で働けて、パフォーマンスを最大限発揮できる誰もが過ごしやすいオフィス環境にするよう企業側も努めなければいけません。
まずは、従業員にアンケートなどで意見を聴取し、どのような対策を取り入れられるか検討することが大切です。そうすることで、寒さ対策だけでなく、社内コミュニケーションが円滑になり、風通しの良いクリーンな企業を目指すことができます。
オフィスデザインからレイアウト、移転までお手伝いするハタラクバデザインでは、豊富な知識と実績を活かし、一つひとつの企業の働き方にぴったりのオフィスデザインを提案いたします。
オフィスのデザイン・レイアウト作成だけでなく、テナント物件のご紹介から内装工事を含む各種工事、オフィス家具の設置にいたるまで、ワンストップで実施できるところが強みです。
自社の働き方やコンセプトに合ったオフィスをお探しの方や、既存のオフィスに課題を感じている方は、ハタラクバデザインへお気軽にご相談ください。
ワークスタイルの関連記事
従業員がオフィスに求めているものとは?社員満足度の高いオフィス作りのコツを解説
中小企業の人手不足を解消するオフィス改善とは
自然採光がオフィスに与える影響とは|社員の士気を高める「日当たり」の重要性
従業員のQOLを高めるオフィスとは?仕事への影響や具体的な方法を解説
サービスの流れ
ハタラクバデザインへのご依頼手順をご説明します。まずはお打ち合わせを行い、デザインプランのご提案を行います。ご不明な点があれば、お問い合わせフォームまたはお電話で、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ・無料御見積り